鶏 肉

鶏 肉


◇図1:鶏肉の生産量◇


3 月−100,634トン(▲1.5%)

・基調として、減少傾向続く。
・ 9 年度累計では、1.5%減と 5 年連続で減少。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−51,674千羽(▲3.6%)

・卸売価格の低下等を受け、引き続き減少傾向。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比4月▲6%、5月▲5
 %、6 月▲ 1 %。
 ( 4 月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇


3 月―36,906トン(▲1.6%)

・引き続きタイ産は大幅増だが、主力の中国産の減少等から、前年同月を下回る。

・中国産は、14,990トン(▲10.1%)。うち冷蔵品は1,144トン(▲15.1%)と1,0
 00トン台に回復したものの、引き続き前年同月をかなり下回る。

・米国産は、 4 年 2 カ月ぶりに6,000トンを割り、5,811トン(▲24.4%)。

・タイ産は、 2 年 4 カ月ぶりに 1 万トンを上回り、10,243トン(63.1%)。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇


3 月−140,628トン(▲0.1%)

・国産品は、3カ月ぶりに10万トンを上回り、前年同月並みの101,234トン(▲0.2%)。
・輸入品も、前年同月並みの39,394トン(0.1%)。 
・家計購入量は、 9 年 8 月以降減少傾向で、 3 月は301g/人(▲3.6%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇


3 月−90,819トン(▲20.5%)

・ 9 年 7 月をピークとし、 8 月以降、前年同月を下回って推移。
・ 9 年12月以降10万トンを割る水準。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇


3 月−もも肉606円/kg(▲5.6%)

・需要が弱く、家計消費も伸び悩み、引き続き前年同月を下回る。

	 むね肉245円/kg(▲19.4%)

・もも肉に比べ需要が弱く、 9 年 7 月以降、前年同月を 1 〜 2 割程度下回っ
 て推移。

 4 月−もも肉621円/kg(▲0.2%)

・前年同月並みまで回復。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇


3月−中国産もも肉344円/kg(7.5%)

・現地価格が強含みとなってきていること、輸入量が減少していること等から、9
 年 4 月以来、11カ月ぶりに前年同月をかなり上回る。

   米国産骨付きもも肉249円/kg(▲6.4%)

・14カ月連続で前年同月を下回る。
・前月に引き続き、250円を下回る。


トピックス
9年度の鶏肉輸入量かなり減、調製品大幅増

◇図7:鶏肉の国別輸入量◇

◇図8:鶏肉調製品の国別輸入量◇


 9年度の鶏肉輸入量はかなり減少し、調製品は大幅に増加した。
 
 6年度以降増加してきた鶏肉の輸入量は、 8 年度にピーク(551,697トン)に
達したが、9年度は 4 年ぶりに前年度を割り込み、497,922トン(▲9.7%)とな
った。
 
 国別に見ると、増加を続けていた中国が初めて前年度を割り、201,464トン(▲
7.2%)となった。タイは、バーツの急落等で一時的に価格が下がったこと等から、 
9 年12月以降前年を上回って推移している。 9 年度は 6 年ぶりに前年をわずか
に上回る96,158トン(1.8%)となった。米国、ブラジルについては、国内消費の
増加、ロシア向け等日本以外への輸出が増加していること等から、大きく減少し
た。

 一方、鶏肉調製品については、引き続き大幅に増加し、過去最高の80,573トン
(18.4%)となった。特に、中国産については 3 万トンを上回る32,889トン(30.
2%)となり、首位のタイの35,803トン(16.4%)に迫っている。

  鶏肉の需要が低迷する中、主に外食、中食等の業務用に使用される焼き鳥、照
り焼き等の輸入調製品の需要は強い。


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