2月−27,852トン(▲4.4%)
・7年1月以降、基調としては減少傾向。
・9年度累計で、3.6%減。
・枝肉重量は、和牛はわずかに増加傾向、乳牛はわずかに減少傾向。
2月の和牛−43,424頭(▲5.6%)
乳牛−53,000頭(▲6.6%)
・和牛は、前月に引き続き、前年同月を下回る。しかし、9年度累計では去勢が2.
2%増で、合計で0.6%増。
・乳牛は、減少傾向が続き、9%減少した前年同月を更に下回る。9年度累計では、
6.9%減、特に去勢が8.8%減と減少率が大きい。
2月−46,883トン(19.6%)
・9年12月まで、増加傾向であった冷蔵品は、需要減退等から、前月に引き続き、
前年同月を下回る。
・冷凍品は、SG解除前の通関保留で減少した前年同月の約1.7倍。
輸入見込数量(事業団調べ)
2月の米国産−21,213トン(32.0%)
・冷蔵、冷凍とも、高単価のロインが前年同月を下回る。特に冷凍ロインは、632
トン(▲22.9%)と前月に引き続き、1,000トンを割る。
豪州産−22,912トン(11.3%)
・冷蔵品は、 9 年12月以降、前年同月を下回る。
・ハンバーガー等加工用主体の冷凍品は、7,911トン(66.0%)と好調。
2月−77,214トン(8.2%)
・前月、6カ月ぶりに前年同月を下回ったが、2月は輸入品の伸びが大きく、再び、
前年同月を上回る。
・輸入品は、かなり大きく減少した前年同月を17.1%上回る。
2月−245 g/人(▲2.7%)
・9年11月までは、かなり減少した前年同月を上回り、回復傾向だったが、12月以
降は、連続してわずかながら下回る。
・9年度累計では2.8%増。
2月−89,764トン(▲2.8%)
・国産品、輸入品ともに、前年同月を下回る。
・前月より、2,487トンの減少。
・未通関在庫は、前月より2,573トン増加の12,073トン(▲8.3%)。
2月−1,102円/kg(▲7.6%)
・生産量の減少傾向、国産品志向、更に品揃えのいい大都市の市場に買いが集中
していることもあり、引き続き高水準だが、前年同月を下回る。
2月のA5−2,393円/kg(3.5%)
・8年度まで、下げ傾向だったA5は、9年3月以降、前年同月を上回り、引き続き堅
調。
A3−1,616円/kg(▲1.1%)
・A3は、高値一巡で、2年ぶりに前年同月を下回る。だが、量販店の和牛取り組
み強化等から、引き続き高水準維持。
2月の乳去勢B2−710円/kg(▲21.5%)
・頭数減少もあり、量販店の需要が他品目に移行していること等から、前年同月
を大幅に下回る。
F1去勢B3−1,354円/kg(▲0.4%)
・これまで、頭数増加の中で、需要は底堅く、価格も堅調だったが、8年8月以来
18カ月ぶりに、わずかながら前年同月を下回る。
2月の米国産冷蔵112Aリブアイロール1,872円/kg(5.1%)
・冷蔵品は、リブアイ以外は前年同月を下回る。
・冷凍品は、ばら系が前年同月を上回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−562円/kg(▲3.8%)
・冷蔵品は、需要弱く、総じて前月より値を下げ、前年同月を下回る。
・加工用トリミングは、344円/kg(1.8%)と堅調。
2月の頭数−23,898頭(▲6.0%)
・母牛の頭数減少等から、9年度累計では1.7%減とわずかながら減少傾向。
2月の価格−386千円(▲0.4%)
・前年同月比で、おすは1.6%高、めすは3.5%安。
・基調は、8年11月以降、前年同月をわずかながら下回って推移。おすに比べ、
めすの低下率が大きい。
2月の子牛価格−110千円(▲9.9%)
・母牛頭数の減少、F1生産の増加等から、取引頭数は引き続き前年同月を下回る。
・価格は、前年同月を下回っているが、9年6月以降11万円台で安定的に推移。
ヌレ子価格−29千円(▲31.6%)
・前月よりも2千円上げ。引き続き2万円台。
2月の子牛価格−207千円(▲3.8%)
・枝肉価格好調等から、8年4月以降20万円前後で安定的に推移。
ヌレ子価格−95千円(▲8.8%)
・9年2月以降、10万円を上回って推移してきたが、12月以降、10万円を割り込む。
減少傾向のロイン輸入量
牛肉の部位別輸入量の変化について、米国産冷蔵品について見ると、季節変動
はあるものの、傾向的にロインが減少し、「かた、うで、もも」が増加している
(図15)。
この要因として、次のことが考えられる。
@販売形態が変化していること。
・冷蔵品の主たる販売先である量販店が、販売の主力をステーキよりも、スライ
ス(かた、もも等)にシフトしていること。
・量販店で2パック1,000円などのパック単位での販売が増え、低単価でボリュー
ム感のある商品が望まれていること。
A低価格商品が求められていること。
・円安で輸入価格が上昇しているが、景気低迷、消費低迷の中で、低価格商品が
求められていること(図16)。
元のページに戻る
月報「畜産の情報(国内編)の目次に戻る