-
トピックス/生乳の需給構造の概要(平成9年度見込み)
2月−662,881トン (▲0.5%)
・9年4月以降、7、8月だけはわずかに前年を上回ったものの伸び悩み、9年度累
計では0.3%減。
・北海道は前年同月を1.5%上回ったが、都府県は飼養頭数の減少等から1.9%下
回り、9年4月以降わずかながら減少傾向が続く。
北海道:2月−26.3kg (1.5%)
都府県:2月−26.2kg(▲0.4%) 、
3月−26.4kg(▲0.4%、速報値)
・北海道は9年7月に前年同月並みとなり、以降前年同月をわずかながら上回って
推移。
・都府県は8年度の伸びが大きかったこともあり、9年9月以降伸び悩む。
2月−385,044 トン(▲2.4%)
・9年6月以降、9月を除き前年同月を下回る。9年度累計では1.2%減。
・飲用牛乳の生産が減少傾向である一方、乳飲料の生産は引き続き好調。
・加工乳は、9年10月まではほぼ増加傾向であったが、2月は59,879kl(▲4.0%)と
4カ月連続で前年同月を下回る。9年度累計では0.2%減。
2月−306,408kl(▲2.5%)
・8年8月以降減少傾向が続き、2月も前年同月をわずかに下回る。
・9年度累計では、2.5%減。
2月−乳飲料 84,191kl(8.7%)
はっ酵乳 45,005kl(▲1.5%)
・消費者の健康志向、メーカーの栄養強化タイプを中心とした積極的な商品開発
等を背景に、9年10月まで両アイテムとも2桁の伸び。
・乳飲料は、前年同月を上回って推移するも、2月は1月に続き伸び率が1桁台。
・はっ酵乳は、9年11、12月に伸び率が1桁台となり、2月は1月に続き前年同月を
下回る。
・9年度累計では、乳飲料が10.7%増、はっ酵乳が9.4%増。
2月−269,712トン (2.6%)
・生乳生産が前年同月比0.5%減少、優先的に仕向けられる飲用牛乳等向け処理量
が同2.4%減少したことから、乳製品向け処理量はわずかに増加。
・生クリーム等需要拡大事業の効果等から大きく伸びてきたクリームは、9年7月
以降伸び率が1桁台となり、12月には前年同月を下回った。2月は5,171トン(2.
9%)。
・好調な需要に支えられ、9年5月以降、ほぼ2桁の伸びを示してきた直接消費用
ナチュラルチーズは、2月も1,146トン(20.6%)と大幅増。
2月の生産量−16,440トン (3.1%)
・9年度の累計生産量は、0.7%増。
・10年度カレントアクセス分13万7千トン(生乳換算)相当の乳製品の輸入のうち、
ホエイ等(製品重量3,900トン)以外について、事業団は脱脂粉乳17,100トンを
輸入することとし、2月3日に入札を実施、4月1日以降検収作業を進めている。
・推定出回り量は15,800トン(3.7%)、推定期末在庫量は51,600トン(14.5%)で
前月よりも700トン増加。
2月−13,721円/ 25kg(1.8%)
・8年度に引き続き、9年4月以降安定指標価格を5%程度上回って推移。
・9年7月以降4カ月連続で同水準の後、11月に3円、12月に4円、1月はさらに1円
下げた。2月は1月と同水準で安定指標価格(13,090円/25kg)を4.8%上回る。
2月の生産量−7,314トン (3.4%)
・9年度の累計生産量は、2.0%増。
・推定出回り量は6,500トン(▲1.8%)、推定期末在庫量は24,200トン(▲9.6%)
で前月よりも900トン増加。
2月−993円/kg(2.3%)
・8年2月、3月の947円/kgを底に値を戻し、在庫水準が前年より1割前後低いこと
もあって、8 年9月から9年4月まで一貫して上昇傾向。
・9年4月以降5カ月連続で同水準の後、9月、11月にそれぞれ1円上げ、以降2月ま
で4カ月連続同水準で、安定指標価格(965円/kg)を2.9%上回る。
生乳の需給構造の概要(平成9年度見込み)
資料:「保証価格等算定説明資料(平成10年度)」(農林水産省畜産局)
注:四捨五入の関係で、必ずしも計が一致しないことがある。
元のページに戻る
月報「畜産の情報(国内編)の目次に戻る