豚 肉

豚 肉



◇図1:豚肉の生産量◇

6月−72,280トン(2.8%)

・母豚頭数は微増のもと、再び、前年同月を上回る。
・と畜頭数は、1,373千頭(3.5%)と再び前年同月を上回る。
・平均枝肉重量(全国平均)は、75.2kg/頭(▲0.6%)と前年同月をわずかに下回る。

豚肉生産出荷予測

 資料:農林水産省畜産局「豚肉生産出荷予測」(平成10年7月31日公表)


◇図2:豚肉の輸入量◇

6月−41,981トン(133.6%)

・4月以降は 4 万トン台で推移し、 5 カ月連続で前年同月を上回る。

・冷蔵品は、テーブルミートの一定需要等から、11,283トン(30.1%)と3月以
 降 1 万トンを超えて推移。再び、前年同月を上回る。

・冷凍品は、4月に基準輸入価格が引き下げられ、30,698トン(229.9%)と3カ
 月連続で、30万トン台前半で推移。韓国産が6,675トン(635.9%)と引き続き
 前年同月を大幅に上回る。


◇図3−1:米国からの豚肉輸入量◇

◇図3−2:デンマークからの豚肉輸入量◇

6月 米国産−14,102トン(66.7%)

・冷蔵品は、8,042トン(22.7%)

・冷蔵品全体の71.3%を占める。

・冷凍品は、6,060トン(218.4%)とSG解除直前で激減した前年同月を大幅に上
 回る。

   デンマーク産−8,452トン(219.8%)

・関税引き下げで 4 月から再び増加し、 8 〜 9 千トン台で推移。

・冷凍品は、全体の27.5%を占める。


◇図4:豚肉の推定出回り量◇

6月−123,612トン(4.8%)

・国産品は、生産量の増加を受けて、73,401(2.3%)と 3 カ月ぶりに前年同月
 を上回る。

・輸入品は、50,211トン(8.7%)と4月以降、3カ月連続で前年同月を上回る。


◇図5:豚肉の家計消費量(1人当たり)◇

6月の家計購入量−399g/人(7.2%)

・前年同月をかなり上回り、 4 〜 6 月の前年同期も2.6%とわずかに増加。

6月の加工仕向肉量−30,444トン(▲6.8%)

・加工仕向肉量が減少傾向にある中、輸入品が21,581トン(0.3%)と、ほぼ前年
 並みだったことから、国産品は、8,863トン(▲20.5%)と再び前年同月を大き
 く下回る。


◇図6:豚肉の推定期末在庫量◇

6月−85,062トン(▲2.9%)

・輸入品在庫は、66,714トン(▲6.7%)と 8 年 30月以来15カ月ぶりに 7 万ト
 ンを割る。

・在庫率(在庫量/推定出回り量)は、0.69カ月と 4 カ月連続で 1 カ月分を下
 回る。


◇図7:豚肉の卸売価格(東京・省令)◇

6月−575円/kg(▲2.5%)

・月半ばに、1日当たりの出荷頭数が 6 万頭を割り、600円を超えた日もあった
 が、それ以外は、500円台後半で推移。

・豚肉消費の伸びを受けて堅調に推移するも、前年同月が台湾産豚肉の輸入禁止
 措置の影響等から上昇していたため、前年同月を下回る。

7月(速報値)−558円/kg(▲10.4%)

・月初めにロース等の荷動きが出てきたものの、出荷頭数が前年同月をわずかに
 上回ったこと等から、500円代半ばで推移。


◇図8:国産豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

6月 冷凍品「うで」−462円(▲0.5%)
    同 「もも」−464円(▲8.1%)

・うでは、前月に引き続き値を上げ、前年同月並みとなる。ももとほぼ同価格。

・ももは、前月に引き続き値を上げたが、8年10月から連続して前年同月を下回
 って推移。


◇図9:輸入豚肉の仲間相場(冷蔵品)◇

6月  米国産「ロース」−825円/kg(▲5.5%)

・9年10月から前年同月を下回って推移しているが、 6 月は800円台に戻す。
・米国産「ヒレ」も、 9 年10月以降、前年同月を下回る水準で推移。


◇図10:輸入豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

5月デンマーク産「ばら」−552円/kg(▲20.5%)

・9年 2 月から前年同月を上回って推移したが、11月から 8 カ月連続で下回る。
・基準輸入価格の引き下げもあり、9年4月をピークにおおむね低下傾向で推移。



トピックス
種雄豚はデュロックが55%
子取り用めす豚は雑種が72%
肉豚は雑種が82%

◇図11:種雄豚の品種別構成割合◇

 農林水産省畜産局家畜生産課「家畜改良関係資料」によると、平成9年2月10
日現在の豚の品種別構成割合は種雄豚は、デュロック(D)が全体の54.5%、次い
で大ヨークシャーが6.9%となっている(図11)。バークシャーは、ほぼ 1 %前
後で推移していたが、「黒豚ブーム」を背景に、平成元年以降、徐々に増加し、
現在4.2%となっている。


◇図12:子取り用めす豚の品種別構成割合◇

 子取り用めす豚は、雑種が72.3%を占める(図12)。このほとんどが、L×W(ラ
ンドレースと大ヨークシャーの交配)によるものとみられている。バークシャー
は、平成元年以降、徐々に増加し、 現在は2.6%である。

 肉豚は、雑種が82.3%で、LWD又はWLDが大部分を占めるとみられる。


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