6月−29,179トン(2.5%)
・ 7 年 1 月以降、基調としては減少傾向だが、 6月は、3カ月ぶりに前年同月
を上回る。10年度累計では、0.6%減。
・枝肉重量は、各品種ともわずかながら増加傾向。
6月の和牛−45,186頭(1.8%)
乳牛−56,272頭(0.6%)
・和牛は、微減傾向だが、 6 月はめすが2.3%増、去勢も1.2%増。
・乳牛は、減少傾向が続くが、 6 月の去勢は 8 年 7 月以来 2 年ぶりに前年同
月を上回る。
6月−47,016トン(▲26.8%)
・冷蔵品は、総じて需要見合いの輸入量で前年同月を、やや上回る。
・冷凍品は、 4 〜 5 月累計が前年同期を大幅に上回り、SG発動懸念から、通関
保留が増加し、前年同月の半分。
輸入見込数量(事業団調べ)
6月の米国産−20,782トン(▲29.0%)
・冷蔵品は、ロインの減少傾向(▲8.5%)、ばらの増加傾向(28.8%)続く。
豪州産−23,690トン(▲22.9%)
・冷蔵品は、 4 、 5 月と前年同月をかなり下回った後、3カ月ぶりにわずかな
がら上回る。
6月−80,077トン(▲6.8%)
・ 2 月以降、前年同月を上回って推移。6月は、輸入品がかなり減少し、 5 カ
月ぶりに前年同月を下回る。
6月−259g/人(0.6%)
・9年11月までは、かなり減少した前年同月を上回って推移し、回復傾向だった
が、12月以降は、消費支出が低迷する中で、 6 カ月連続して下回る。
・6月は、前年同月が1.5%減少していたこともあり、わずかながら上回る。
6月−99,113トン(▲0.8%)
・ 4 〜 5 月累計輸入量が前年同期を大幅に上回り、SG発動懸念から、通関保留
が増え、未通関在庫が15,502トンと前月末の2.6倍に増加。
6月−1,040円/kg(▲8.8%)
・生産量の減少傾向、国産品志向等から引き続き高水準にはあるものの、景気低
迷の影響もあり、 1 月以降前年同月を下回って推移。
6月のA5−2,449円/kg(2.2%)
・ 4 月は約1年ぶりに前年同月を下回ったが、5月、6月と再び上回り、2,400
円台。
A3−1,606円/kg(▲0.3%)
・前月、前年同月をわずかに上回ったが、再びわずかながら下回る。A2は、1
月以降低下傾向が続く。
6月の乳去勢B2−598円/kg(▲23.0%)
・頭数減で手当てしにくく、需要が他品目へ移行していること等から、前年同月
を大幅に下回る。
F1 去勢B3−1,235円/kg(▲9.9%)
・2月、4月と前年同月を下回り、 6 月は15カ月ぶりに1,300円を割り込む。ほ
ぼ 1 年半にわたる上昇傾向も一服か。B 2 は 9 年11月から低下傾向。
6月の米国産冷蔵リブアイロール1,781円/kg(2.3%)
・需要は強くないものの、輸入量減少、輸入価格上昇から、総じて前年同月を上
回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−545円/kg(7.9%)
・前月に引き続き、前年同月を上回る。割安感等からグレインショートが3月を
底に値を上げる。
6月の頭数−26,151頭(▲3.3%)
・母牛頭数の減少等から、減少傾向続く。
6月の価格−357千円(▲2.1%)
・11カ月ぶりに360千円を割り込む。
・基調としては、8年11月以降、わずかながら低下傾向。おすに比べ、めすの低
下率が大きい。
6月の子牛価格−85千円(▲27.9%)
・取引頭数は大幅減少だが、9年10月以降低下傾向。枝肉価格の低下もあり、4
月に 2 年ぶりに10万円を割り込み、低下続く。
ヌレ子価格−22千円(▲54.8%)
・子牛価格の低下もあり、前年同月を大幅に下回る。
6月の子牛価格−183千円(▲7.5%)
・枝肉価格の低下もあり、 9 年 9 月以降、低下傾向。 4 月に 9 カ月ぶりに20
万円を割り込み、低下続く。
ヌレ子価格−92千円(▲16.2%)
・9年12月に10万円を割り込み、1月以降前年同月比で、低下傾向に転じる。取
引頭数は引き続き大きく増加傾向。
月により変動の大きい牛肉輸入量
牛肉の輸入量は、このところ増加傾向で推移しているが、5月は前年同月比47.
9%増、 6 月は同26.8%減と、月によって増減が激しくなっている。
これは、輸入量の約半分を占める冷凍品が、毎年4月の関税率引き下げ前には
通関保留で減少し、逆に4月以降、一斉に通関されることが大きな要因である。
冷凍品は今年も、 3 月まで減少した反動で、 4月、 5 月と輸入量が多く、前
年同期比40.3%増となり、前年度第 1 四半期の117%に設定されるトリガーレベ
ルを超えて、SGが発動される懸念が広まった。このため、6月下旬には通関保留
の動きが広まり、6月の冷凍品輸入量は前年同月の半分となった。しかし、7月
以降は、また、輸入量が大幅に増加していると見込まれる。
一方、冷蔵品は、ほぼ需要見合いの輸入が行われ、季節により変動はあるもの
の、毎月27千トン程度が輸入されている。
牛肉の輸入量は増加傾向にはあるものの、1月当たりの需要量に大きな変はな
く、需要に見合った適切な輸入が望まれる。
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