12月−85,215トン(▲1.6%)
・母豚頭数の微増ではあるが、9年12月がやや増加したこと等もあり、前年同月
をわずかに下回る。
10年度累計では、0.3%減。
・と畜頭数は、1,592千頭(▲2.3%)。
・平均枝肉重量(全国平均)は、76.5kg/頭(0.7%)。
豚肉生産出荷予測
資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」(平成11年2月1日公表)
12月−44,358トン(43.6%、SG算定ベース)
・3カ月ぶりで4万トン台に減少したが、3カ月連続で前年同月を大幅に上回る。
10年度( 4 〜11月)
・冷蔵品は、10年度累計で101,448トン(14.5%)と米国、韓国産の増加等から前
年同期をかなり上回る。
・冷凍品は、275,982トン(▲12.4%)。
10年度( 4 〜11月)
米国産−115,934トン(8.5%)
・冷蔵品は、10年 4 月以降 8 千 〜 1 万トン台で推移し、10年度累計で70,587
トン(6.3%)。冷蔵品全体の 7 割を占める。
・冷凍品は、45,348トン(12.1%)。
デンマーク産−102,446トン(▲25.0%)
・7月以降9月を除いて、高水準で推移。
・冷凍品全体に占める割合は、37.1%。
10年度( 4 〜11月)−995,717トン(1.2%)
・国産品は、月毎に増減はあるものの10年度累計で592,433トン(▲0.4%)と前
年同期並み。
・輸入品は、同403,284トン(3.6%)。
12月の家計消費量−429g/人(▲1.1%)
・消費の低迷等から07 カ月ぶりに前年同月を下回る。
10年度累計では、2.1%増。
11月の加工仕向肉量−37,182トン(0.7%)。
・国産品は、10,667トン(▲0.7%)と 3 カ月連続で前年同月を下回る。輸入品
が26,515トン(1.3%)と 4 カ月連続で前年同月を上回る。
・10年度累計では、増減なし。
12月−74,402トン(▲43.9%)
・輸入品在庫は、59,939トン(▲48.9%)と、8年 3 月以来17カ月ぶりに6万ト
ンを割る。
12月−416円/kg(▲13.9%)
・消費の低迷等から、例年の年末需要による上げ基調に乗れず、前半は400円/kg
を割る日もあった。
・後半は徐々に値を上げ、月末には500円/kg台に急騰したが、前年同月をかなり
下回る。
1月(速報値)−377円/kg(▲13.5%)
・消費の低迷と輸入豚肉ロース等の増加等から値を下げる。連休前後には手当買
い等からやや値を戻すも、その後、再び400円/kgを下回って推移。
12月 冷凍品「うで」−411円(▲2.1%)
11月 同 「もも」−422円(▲7.7%)
・うでは、10年6月をピークに低下傾向。
・ももは、8年10月以降、前年同月を下回って推移。
12月 米国産「ロース」−636円/kg(▲17.0%)
・9年10月以降、前年同月を下回って推移。
・価格は引続き低下。
・米国産「ヒレ」も、9年10月以降、前年同月を下回って推移。
12月デンマーク産「ばら」−511円/kg(▲11.9%)
・9年2月以降前年同月を上回って推移したが、9年11月から14カ月連続で下回
る。
・月毎にみると、基準輸入価格の引き下げもあり、9年4月の757円をピークに、
ほぼ毎月値を下げる。
最近の豚肉の卸売価格について
豚肉の卸売価格(東京・省令)は、10年12月は、生産量は前年同月を下回った
が、月末にかけての需要の伸びが鈍く低迷した(図11)。 1月に入っても量販店
等の年末年始の販売が伸びなかったこと等から年明けの在庫補充の動きが鈍り、
月央の 3 連休前後には値を戻したものの、その後400円/kgを割って引続き低迷
した。
この要因として消費の低迷と輸入の増加が指摘されている。
米国産豚肉は冷蔵品全体の約7割を占めるが、米国内での過剰生産により現地
価格が、大幅に下落し(図12)、円高等もあって、輸入業者がロース等の高級部
位を輸入し易い環境であった。
11月の冷蔵品豚肉のCIF価格は、557円/kg(▲15.5%)と基準輸入価格572.95
円/kgを下回り、また、12月の米国産冷蔵品ロースの仲間相場も低下した。
米国内の豚肉価格は、1月後半から上昇に転移じているため、今後は、輸入が
押さえられるとの見方もある。
東京市場の 2 月第 2 週の卸売価格は、400円/kgを越えて推移している。
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