トピックス/牛枝肉の格付け結果、引き続き2等級で増加
5月−28,719トン(▲0.2%)
・10年6月以降おおむね前年同月を上回って推移してきたが、2カ月連続で前年同
月を下回る。
・12年度累計では、2.8%減。
・枝肉重量は、前年同月並み。
5月の和牛−43,761頭(2.9%)
乳牛−55,046頭(▲0.8%)
・和牛のうち、去勢は前年同月を2.9%上回り、めすも2.9%上回った。12年度累
計では、去勢は1.9%減、めすは1.3%減。
・乳牛のうち、去勢は前年同月を1.9%下回り、めすは0.5%上回った。12年度累
計では、去勢は2.3%減、めすは1.7%減。
5月−65,924トン(5.7%)
・冷蔵品は14.2%上回る。冷凍品は0.5%下回る。
・12年度累計では、0.6%増。うち冷蔵品は6.2%増、冷凍品は3.5%減。
輸入見込数量(事業団調べ)
5月の米国産−32,426トン(0.6%)
・冷蔵品は18.2%増となり、12年度累計では、5.7%増。
・冷凍品は7.8%減となり、12年度累計では、10.3%減。
豪州産−29,090トン(9.3%)
・冷蔵品は10.9%増となり、12年度累計では、5.6%増。
・冷凍品は6.8%増となり、12年度累計では、5.4%増。
5月−89,690トン(7.2%)
・国産品は、4.0%増。12年度累計では0.0%。
・輸入品は、8.8%増。12年度累計では2.3%減。
・合計で、12年度累計では1.6%減。
5月−265g/人(▲2.2%)
・9年12月以降は、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移
してきており、5月は2.2%減。
・12年度累計では、0.1%増。
5月−112,220トン(10.5%)
・9カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は10.0%減の13,777トン。
・輸入品は14.2%増の98,443トン。
5月−1,071円/kg(6.4%)
・長引く消費不振の影響等から10年1月以降は前年同月を下回って推移していた
が、11年10月に22カ月ぶりに上回り、以降上回って推移。
5月のA5−2,373円/kg(▲0.8%)
・7カ月連続で前年同月を下回る。
A3−1,424円/kg(▲5.1%)
・24カ月連続で前年同月を下回る。A2は、11年10月以降おおむね上回って推移
しており、5月は6.0%上回る。
5月の乳去勢B2−824円/kg(29.0%)
・11年10月に26カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。
F1 去勢B3−1,169円/kg(3.8%)
・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
推移してきたが、5月は3.8%増。B2は、11年9月以降上回って推移。
5月の米国産冷蔵リブアイロール1,772円/kg(6.2%)
・3月に15カ月ぶりに前年同月を上回る。5月は3カ月連続で上回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−448円/kg(▲11.3%)
・ほぼ一貫して前年同月を下回って推移。
5月の頭数−42,715頭(15.6%)
・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向で推移してきたな
か、口蹄疫が終息し、南九州等の子牛市場が再開されたことから、5月はかな
り増加。
5月の価格−396千円(7.2%)
・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移してきており、5月は7.2%上回る。
5月の子牛価格−82千円(44.9%)
・1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。5月は引き続き大幅
に上回る。
ヌレ子価格−54千円(168.8%)
・13カ月連続で前年同月を上回る。5月は引き続き前年同月を大幅に上回る。
5月の子牛価格−165千円(19.3%)
・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低水準で推移。
10年4月に20万円を割り込み、低下基調で推移していたが、11年10月以降は上
昇基調で推移。3月に31カ月ぶりに前年同月を上回り、5月は3カ月連続で上回
る。
ヌレ子価格−93千円(33.9%)
・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
以降は前年同月を上回って推移。
牛枝肉の格付け結果、引き続き2等級で増加
(社)日本食肉格付協会の「格付結果の概要」によると、平成11年の格付頭数
は、前年比で1.7%増加した。全国のと畜頭数に占める格付け頭数比率は一貫し
て増加し74.4%となった。
11年の牛枝肉の格付結果(全体)は2等級の比率のみが増加した(図15)。2
等級の取引頭数はかなり増加したものの、量販店等が安全性や味と値頃感から国
産牛肉の下位等級に需要を強めたこと等から枝肉卸売価格は堅調に推移した。
11年の和牛去勢の格付結果は、5等級の比率がさらに減少し(図16)、格付頭
数では11.6%減少した。需要は弱いものの、取引頭数が少ないことが、枝肉価格
の下支えとなっている。
一方、枝肉重量は、和牛去勢、乳用牛去勢、交雑種去勢ともに着実に増加して
いる(図17)。
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