◎地域便り


CHAO(こんにちは)! チャレンジ畜産 in オオサカ

大阪府/石崎 隆則


 本年2月24日、大阪府畜産会の呼び掛けで府下の若手畜産経営者9名が集まり、
意見交換会が開かれた。今回の意見交換会の趣旨は@大消費地、大阪においての
「有利性」とは、消費者と直接手を結ぶ取り組みであり、新鮮で安全、おいしい
畜産物を府民に提供していることの自覚と自信を今以上に持つことAこれをいか
にして、府民に伝えるかB生産者と消費者の接点は、どのようにあるべきかCこ
れを通じて、生産者のメリットをどのように獲得したらよいのか−などであった。

 出席者は酪農経営2名、肉用牛肥育経営1名、養豚経営2名、養鶏経営2名、養鶩
(ようぼく、合鴨等)経営2名で、生産した畜産物、加工品を自ら直売したり、
児童の生産現場への見学を積極的に受け入れるなど、府民や消費者との交流に熱
心に取り組んでいる。昨年3月にオープンした中央畜産会のホームページ「特産・
畜産こだわり市場」にも取り上げられている人たちである。

 当日は各々の取り組みや考えを紹介しながら、グループとしての方向付け、何
をするのかについて熱心な意見やアイデアが出された。一部を紹介すると、「部
門が違っても、一同に集まるこのような会があっても良いのではないか」「お互
いの自家生産畜産物、加工品を持ち寄り、もっと話し合う場が必要である」「仲
間うちだけでなく、消費者も交えた場でPRしなければ意味がない」「農業公園
や各フェアなどにグループで参加し、消費者にアピールしてはどうか」−など活
発に意見交換が行われた。

 この7月17日にはこのグループの名称および活動内容、規約、役員等について
話し合い、「チャレンジ畜産 in オオサカ(略称CHAO(チャオ))」(会長 川
上幸男(養豚経営、泉佐野市))が誕生した。活動内容@府内畜産物直販の広報
A消費者との交流B研修、情報交換−とし、会員については今後、府内のほかの
畜産経営者にも参加を呼びかけていくこととし、養蜂を含め11名でスタートして
いくことになった。

 今回結成された「チャレンジ畜産 in オオサカ」が核となって、府内産畜産物の
産直や府民、消費者との交流、畜産、畜産物への理解が進み、府民、消費者に親
しまれる生産者のさらなる育成が期待できる。

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