5月−733,651トン(▲3.5%)
・生乳生産量は北海道が1.5%、都府県が4.9%といずれも前年同月を下回り、
9カ月連続の減少となった。
北海道:5月−27.3kg(▲0.4%)
都府県:5月−27.6kg(0.0%)
6月−27.3kg(0.7%、速報値)
・北海道は、5月はほぼ前年並み。
・都府県は、11年8月以降前年同月を上回って推移し、5月は前年並み。6月の
速報値はほぼ前年並み。
5月−437,192トン(5.1%)
・12年7月以降、加工乳による食中毒事故の影響もあり、需要が牛乳へシフトし
たこと等から11カ月連続で前年同月を上回る。
・飲用牛乳の生産量(牛乳と加工乳の計)は、近年減少傾向で推移してきたが、
5月は前年並み。
・飲用牛乳のうち加工乳は、12年7月以降落ち込みが目立ち、5月は50,382kl
(▲21.2%)。
5月−343,962kl(4.4%)
・12年7月以降ほぼ前年同月を上回って推移。
5月−乳飲料 113,784kl(6.0%)
はっ酵乳 64,579kl(▲0.1%)
・乳飲料は、3月に10カ月ぶりに前年同月を上回り、4月、5月と引き続いてや
や上回る。
・はっ酵乳は、12年3月以降ほぼ前年同月を下回って推移。
5月−288,831トン(▲13.9%)
・11カ月連続で前年同月を下回る。
・乳製品生産量の中では、バターおよび脱脂粉乳の減少が顕著である。
・チーズ生産量は10,474トン(4.1%)。うち直接消費用ナチュラルチーズは1,
084トン(▲25.5%)と9カ月連続で下回る。
・クリーム生産量は5,733トン(16.9%)と8カ月連続で上回る。
5月の生産量−15,955トン(▲16.9%)
・生産量は7カ月連続で前年同月を下回る。
・推定出回り量は14,500トン(▲22.3%)と15カ月連続で下回る。
・推定期末在庫量は、62,800トン(8.9%)と14カ月連続で前年同月を上回る。
カレントアクセス分に係る買入入札(4/12、3,500トン)は全量落札、5月に
2,626トンを検収した。
5月−13,631円/25kg(▲0.1%)
・9年4月以降、ゆるやかな値下げ傾向。
・12年11月以降、7カ月連続同価格。
・13年度から安定指標価格は廃止された。
5月の生産量−7,533トン(▲22.6%)
・生産量は、前年同月を9カ月連続で下回る。
・推定出回り量は、6,700トン(9.6%)と3カ月連続で上回る。
・推定期末在庫量は、3月に3年ぶりに前年同月を下回り、5月は35,800トン
(▲18.1%)。
5月−937円/kg(▲1.9%)
・在庫量が前年同月を下回って推移したことから低下傾向。
・12年12月以降3月まで4カ月連続で同価格となったが、4月は41カ月ぶりに1
円値上げとなり、5月は4月と同価格。
・13年度から安定指標価格は廃止された。
チーズ消費量は6.5%増で過去最高
5月に公表された「平成12年度チーズ需給表」(農林水産省生産局畜産部牛乳
乳製品課)によると、チーズの総消費量は7年度に20万トン台に乗り、その後も
増加傾向で、12年度は過去最高の259,576トン(6.5%)となった(図11)。
総消費量の内訳は、ナチュラルチーズが142,531トンで全体の54.9%、プロセ
スチーズが117,045トンで45.1%と平成5年度以降ナチュラルチーズの比率がプ
ロセスチーズをかなりの程度上回って推移してきている(図11、12)。
ナチュラルチーズのうち「プロセスチーズ原料用」以外のナチュラルチーズを
「直接消費用」(カマンベール等で業務用その他原料用を含む)と称し、区別し
ている。直接消費用のうち国産ナチュラルチーズは14,628トンで総消費量の5.6
%であるが、国産プロセスチーズは110,177トンで42.4%を占めている。しかし、
図12の小円グラフで示すように、国産プロセスチーズの原料となるナチュラルチ
ーズの80.0%が輸入によるものである。(図12)。
平成12年度の輸入の内訳を国別に見ると、ナチュラルチーズ全体(直接消費用
+プロセスチーズ原料用)ではオーストラリア、ニュージーランドのオセアニア
地域が約7割を占め、プロセスチーズではフランス、デンマーク等EU諸国が約8
割を占めている(図13)。
国産ナチュラルチーズの生産量は、12年度は直接消費用およびプロセスチーズ
原料用ともに減少した。(図14)。チーズの消費量が総じて増加する中で、12年
度のチーズ総消費量の国産割合(プロセスチーズ分を原料のナチュラルチーズに
置き換えて推計)は13.9%と前年を2.3ポイント減少した。ナチュラルチーズの
うちプロセスチーズ原料用では20.4%、1.6ポイント減、直接消費用では10.3%、
2.2ポイント減、と国産ナチュラルチーズの生産量が低迷したことに伴ない、国
産比率は減少した。(図15)。
資料:「平成12年度チーズの需給表」(農林水産省畜産局牛乳乳製品課調べ)
及び「貿易統計」(大蔵省)
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