牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

10月−31,424トン(▲4.7%)

・10年6月以降おおむね前年同月を上回って推移してきたが、12年4月以降、7
 カ月連続で前年同月を下回る。

・ 12年度累計では3.6%減。

・枝肉重量は、前年同月並み。


◇図2:牛のと畜頭数◇

10月の和牛−47,426頭(▲4.9%)
   乳牛−62,570頭(▲1.9%)

・和牛のうち、去勢は減少傾向で推移。めすは11年度は増加傾向で推移したが、
 12年度は累計で1.8%減。合計では12年度累計で2.5%減。

・ 乳牛のうち、去勢は増加傾向で推移してきたが、12年4月以降、7カ月連続で前
 年同月を下回る。めすは11年度は増加傾向で推移したが、12年度は累計で0.2%
 減。合計では12年度累計で2.5%減。


◇図3:牛肉の輸入量◇

10月−56,514トン(▲5.9%)

・冷蔵品は8.6%上回る。冷凍品は18.0%下回る。
・12年度累計では7.2%増。うち冷蔵品は8.7%増、冷凍品は6.0%増。

輸入見込数量(事業団調べ)
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◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

10月の米国産−27,535トン(▲11.4%)

・冷蔵品は6.4%増となり、12年度累計では8.7%増。
・冷凍品は21.7%減となったが、12年度累計では1.9%増。

    豪州産−25,963トン(2.1%)

・冷蔵品は10.0%増となり、12年度累計では7.8%増。
・冷凍品は10.1%減となったが、12年度累計では11.3%増。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

10月−86,948トン(▲4.8%) 

・国産品は、2.0%減。12年度累計では3.7%減。
・輸入品は、6.3%減。12年度累計では5.0%増。
・合計では、12年度累計で2.0%増。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

10月−262g/人(▲1.2%)

・9年12月以降、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移して
 きており、10月は1.2%減。
・12年度累計では2.0%減。


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

10月−117,135トン(18.8%)

・14カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は2カ月連続で前年同月を上回り15,023トン(2.1%)。
・輸入品は13カ月連続で上回り102,112トン(21.8%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京、省令)◇

10月−1,114/kg(4.9%)

・長引く消費不振の影響等から10年1月以降は前年同月を下回って推移していたが、
 11年10月に22カ月ぶりに上回り、以降上回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

10月のA5−2,429円/kg(1.1%)

・10年10月以降おおむね弱保合いで推移。

    A3−1,485円/kg(▲2.2%)

・10年6月以降おおむね前年同月を下回って推移。A2は、11年10月以降おおむね
 上回って推移しており、10月は4.3%上回る。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

10月の乳去勢B2−728円/kg(17.0%)

・11年10月に26カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。	

   F1 去勢B3−1,221円/kg(▲0.9%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
 推移してきたが、12年1月以降増減を繰り返し10月は0.9%下回る。B2は、11年
 9月以降上回って推移。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

10月の米国産冷蔵リブアイロール1,696円/kg(▲9.5%)

・3月に15カ月ぶりに前年同月を上回ったが、7月以降は4カ月連続で下回る。

    豪州産冷蔵グラス・フルセット−383円/kg(▲19.5%)

・ほぼ一貫して前年同月を下回って推移。



肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

10月の頭数−23,806頭(11.8%)

・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向で推移してきた。
 4月は口蹄疫による移動制限等から大幅に減少した。口蹄疫が終息し南九州等
 の子牛市場が再開された5月以降はほぼ上回って推移しており、累計では4.9%
 増。

10月の価格−384千円(3.5%)

・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

10月の子牛価格−85千円(44.4%)

・12年1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降10カ月連続で上回る。10月も引
 き続き大幅に上回る。

    ヌレ子価格−35千円(105.6%)

・19カ月連続で前年同月を上回る。引き続き前年同月を大幅に上回る。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

10月の子牛価格−188千円(50.3%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移していたが、11年10月
 以降は上昇基調で推移。12年3月に31カ月ぶりに前年同月を上回り、以降8カ月
 連続で上回る。10月も引き続き大幅に上回る。

   ヌレ子価格−90千円(69.6%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
 以降は前年同月を上回って推移している。


トピックス

ハンバーガーの生産量、回復基調で推移


◇図15:ハンバーガーおよびハンバーガーパティの生産量◇

◇図16:豪州産冷凍品輸入量とハンバーガーパティ生産量(前年比)◇

 ハンバーガーの生産量は、年々大きな伸びを続けてきたが、11年には、145,
198トン(前年比10.8%減)と、冷夏により減産となった5年以来の前年割れとな
った(図15)。

 ハンバーガーに使用されるビーフパティの生産量をJAS格付け上級(牛肉100
%)で見ると、O157による集団食中毒等のあった8年度を含めて、6年度から10年
度まで一貫して高い伸びを示してきたが、11年度は14.7%とかなり大きく減少し
た。牛肉の家計消費は、12年度累計で2.0%減と引き続き伸び悩んでいるが、ビー
フパティ生産量は12年度累計で19.5%と増加し、回復基調で推移している。

 ビーフパティの原料の多くは豪州産加工用牛肉である。豪州からの冷凍牛肉の
輸入量を、部分肉のうち、ロイン、もも、ばら等以外の「その他」区分について
見ると、11年度は9.7%減少したが、12年度累計では22.5%増加しており、ビーフ
パティ生産量の前年比の動きとほぼ一致する(図16)。

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