トピックス/F1子牛平均売買価格、保証基準価格超す
12月−38,711トン(▲1.0%)
・10年6月以降おおむね前年同月を上回って推移してきたが、12年4月以降、9カ
月連続で前年同月を下回る。
・12年度累計では3.4%減。
・枝肉重量は、前年同月をわずかに上回る。
12月の和牛−69,375頭(▲2.6%)
乳牛−62,998頭(0.9%)
・和牛のうち、去勢は引き続き減少傾向で推移。めすは11年度は増加傾向で推移
したが、12年度は累計で2.3%減。合計では12年度累計で2.9%減。
・乳牛のうち、去勢は増加傾向で推移してきたが、12年4月以降、9カ月連続で前
年同月を下回る。めすは11年度は増加傾向で推移したが、12年度は増減を繰り
返し累計で0.5%増。合計では12年度累計で2.3%減。
12月−60,841トン(2.0%、SG算定ベース)
・冷蔵品は2.0%上回る。冷凍品は2.4%上回る。
・12年度累計では7.0%増。うち冷蔵品は7.5%増、冷凍品は6.6%増。
輸入見込数量(事業団調べ)
12年度(4〜11月)の米国産−248,898トン(5.4%)
・冷蔵品は8.7%増、冷凍品は3.3%増。
豪州産−232,767トン(8.9%)
・冷蔵品は7.0%増、冷凍品は11.9%増。
12月−108,467(SG算定ベースの輸入量による)トン(8.7%)
・国産品は、8.1%増。12年度累計では1.7%減。
・輸入品は、9.0%増。12年度累計では6.1%増。
・合計では、12年度累計で3.4%増。
12月−321g/人(▲0.5%)
・9年12月以降、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移し
ており12月は0.5%減。
・12年度累計では1.6%減。
12月−110,567トン(8.4%)
・16カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は2カ月連続で前年同月を下回り15,729トン(▲24.1%)。
・輸入品は15カ月連続で上回り94,838トン(16.6%)。
12月−1,260/kg(16.2%)
・長引く消費不振の影響等から10年1月以降は前年同月を下回って推移していた
が、11年10月に22カ月ぶりに上回り、以降上回って推移。
12月のA5−2,411円/kg(▲2.5%)
・10年10月以降おおむね弱保合いで推移。
A3−1,613円/kg(1.5%)
・10年6月以降おおむね前年同月を下回って推移しているが12月は2カ月連続で上
回る。A2は、11年10月以降おおむね上回って推移しており、12月は17.9%上回
る。
12月の乳去勢B2−815円/kg(34.5%)
・11年10月に26カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。
F1 去勢B3−1,358円/kg(4.9%)
・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
推移してきたが、12年1月以降増減を繰り返し12月は4.9%上回る。B2は、11年
9月以降上回って推移。
12月の米国産冷蔵リブアイロール1,839円/kg(4.0%)
・12年7月以降は下回っていたが、6カ月ぶりに上回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−470円/kg(▲4.3%)
・ほぼ一貫して前年同月を下回って推移。
12月の頭数−28,394頭(9.6%)
・母牛頭数の減少等から、減少傾向で推移してきた。4月は口蹄疫による移動制
限等から大幅に減少したが、口蹄疫が終息し南九州等の子牛市場が再開された
5月以降はほぼ上回って推移しており、累計では4.3%増。
12月の価格−404千円(3.0%)
・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移。
12月の子牛価格−101千円(53.5%)
・12年1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降12カ月連続で上回る。12月も
引き続き大幅に上回る。
ヌレ子価格−47千円(113.6%)
・21カ月連続で前年同月を上回る。引き続き前年同月を大幅に上回る。
12月の子牛価格−208千円(45.6%)
・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移していたが、11年10月
以降は上昇基調で推移。12年3月に31カ月ぶりに前年同月を上回り、以降10カ
月連続で上回る。12月も引き続き大幅に上回る。
ヌレ子価格−97千円(59.8%)
・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
以降は前年同月を上回って推移している。
F1子牛平均売買価格、保証基準価格超す
平成12年度第3四半期の指定肉用子牛の平均売買価格(1月24日官報告示)は、
交雑種は保証基準価格を大きく上回った。交雑種は12年度に肉専用種以外の品
種から分離されたが、通算すると14期ぶりで保証基準価格を上回ることになる。
乳用種は子牛価格は堅調であるが引き続き保証基準価格は下回る(図15)。
枝肉卸売価格は11年度秋以降は量販店および消費者の低・中級部位を中心とし
た国産志向に支えられて堅調に推移しており、同様に子牛価格も堅調となった。
また、交雑種肉用子牛の取引頭数は酪農家の乳用種への黒毛和種の交配意欲が強
いことからほぼ一貫して増加してきたが、乳用種への黒毛和種の交配状況は10年
度の第2四半期をピークに減少傾向で推移しており、交雑種子牛の取引頭数は11
月・12月はわずかに前年を下回った。
今後は交雑種子牛頭数が減少していくことが見込まれ、枝肉価格の動向によっ
ては子牛の取引価格はさらに堅調な展開となろう。
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