★ 事業団から


-統計解説シリーズ- 

飼料・飼料原料の輸入量について

企画情報部情報第一課


 輸入される飼料・飼料原料の種類は広範で、関税分類は細分化されている。こ
こでは、巻末資料66ページに掲載した「飼料・飼料原料の輸入動向」を中心に、
各項目にどのような飼料・飼料原料が区分されているかを12年度の数字で見てい
く。


とうもろこし(11,129,426トン)

 飼料用とうもろしのほとんどは、承認工場において税関の監督の下で飼料の原
料として使用する場合は無税とする制度(関税定率法第13条に基づく減免)の下
で輸入されている(1005.90―010)。また、平成7年4月からは、丸粒のまま
農家に供給するための関税割当制度が導入された(1005.90―095)。単体飼料
用加熱圧ぺんとうもろこしは、元年から関税割当が行われていたが、10年4月で
廃止された。

 12年度輸入実績は、米国からの輸入が96.6%と大半を占める。アルゼンチン2.
2%、中国1.0%と続く。


こうりゃん(1,815,506トン)

 関税定率法に基く減免制度により輸入されている。

 アメリカ産が47.0%を占め、オーストラリア42.9%、アルゼンチン10.0%と
続く。


大  麦(1,336,652トン)

 大麦と次に掲げる小麦は、飼料需給安定法に基づき政府操作飼料として、輸入
が行われている。11年度からは、10年5月に農林水産省で省議決定された「新た
な麦政策大綱」に基づき、飼料用輸入麦の同時契約(SBS)によって買入れおよ
び売り渡しが行われている。

 オーストリア産が5割強、アメリカ産とカナダ産がそれぞれ約2割を占める。


小  麦(634,625トン)

 オーストラリア産が7割弱、アメリカ産で3割弱を占める。


大豆油かす(691,583トン)

 植物性の油かすは、大豆油かすのほか、菜種、綿実、落花生、亜麻仁等が輸入
されている。その用途は、飼料用のほか、食品用(みそ、しょうゆ等)、肥料用
等もあるが、配合飼料原料用が主である。

 インド産とニュージーランド産で7割強を占める。中国、アルゼンチンと続く。


魚  粉(333,200トン)

 チリ産が4割強、ペルー産が4割弱を占める。


乾牧草(1,802,825トン)

 アメリカ産が8割弱、オーストラリア産とカナダ産がそれぞれ1割弱を占める。
中国からは微量である。


ヘイキューブ(482,126トン)

 アメリカ産が8割弱、カナダ産が2割を占める。

飼料・飼料原料の集計対象となっている関税分類番号


その他のもの

 注:A飼料用植物、でん粉かす等のペレット、キュープ状のものおよびアルフ
   ァルファ緑素たんぱく濃縮物並びに魚又は、海棲哺乳動物のソリュブル
 注:B課税価格が1キログラム当たり70円を超えるもので、粗たんぱく質の
   含有量が全重量の35%未満のものに限る。

元のページに戻る