◎地域便り


牛肉消費の減退を吹き飛ばせ

栃木県/矢野 雅之


 平成13年9月に牛海綿状脳症(BSE)が日本で初めて千葉県で確認されて以来、
牛肉の消費の減退により価格は低下し、また、出荷自粛の要請が出されるなど、
畜産農家が大きな打撃を受けている。このような中で、10月18日からはすべての
出荷牛の検査体制が整い、安全が確認された牛肉だけが消費者に届けられるよう
になったことは、大きな前進であり、一日も早い消費の回復と、価格の安定が望
まれるところである。

 県では、BSE関連の緊急対策として、@県民への正確な情報提供、A生産者の
経営安定対策、B県民への安全な畜産物の供給という観点から、緊急に県独自の
対策を実施している。

 さて、本県では、むらづくり運動の機運を高め、都市住民や消費者とのふれあ
いによる農業・農村の理解促進と県産農産物PR活動の一環として、ふるさと栃木
フェアを毎年開催している。今年も宇都宮市のマロニエプラザにおいて、10月26
日〜28日の3日間にわたり開催した。この機会をとらえて、消費者に対してBSE
に関する正しい知識の普及と、とちぎ和牛の消費拡大を図るため、とちぎ和牛の
試食会の開催と牛肉の安全性に関する相談コーナを開設した。試食用として用意
した牛肉は、10月18日にと畜されたBSE検査済みのとちぎ和牛(A5)で合計2,0
00食を用意した。試食開始予定の午前11時の30分前には多くの方が並んで、3日
間とも約1時間程度で配布が終了した。特に、初日には今回のとちぎ和牛の生産
者である鹿沼市の谷田部明氏からご挨拶をいただくなど、大いに牛肉の安全性と
消費拡大をアピールした。その際に、県で作成したパンフレットを併せて配布し、
牛肉の安全性のPR、BSEに関する正しい知識の普及を行った。試食された消費者
は、「こんなおいしい牛肉は初めてだ。」、「久しぶりに牛肉を食べた」、「検
査済みの牛肉なら安全だ」などと口々に述べていた。また、消費者からはBSEに
関する数多くの質問があり、これに1つ1つ答えて納得いただき、このようなこ
とが大変重要であることを認識した。牛肉の安全性に対する信頼を回復には大変
時間と労力を有するが、今後も、このような消費者のイベント等においてPRを行
っていくことが必要であると痛感した。
【消費者あてBSE関連パンフレットを配布】

    
【とちぎ和牛をほお張る幼児】

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