◎地域便り


東京都 ●日本のナチュラルチーズが一堂に

東京都/企画情報部


チーズプロフェショナル協会主催
「日本のナチュラルチーズを探る会」
 チーズプロフェショナル協会(会長藤田眞弘氏)では、去る5月17日、東京麹町の
ダイヤモンドホテルで、日本のナチュラルチーズを一堂に集めて、試食する会を開
いた。この催しはチーズプロフェショナル協会(CPA; Cheese ProfessionalAssociation)
の定時総会のアトラクションとして企画されたもの。開催に当たっては、事前に日
本全国70余の中小のチーズ工房に協賛依頼を出し、15社から30種余りのチーズが集
まった。


 ナチュラルチーズといえばとかく、フランス、イタリアといったヨーロッパのチ
ーズに目が行きがちだが、最近、ヨーロッパのイミテーションを脱して、地域に根
ざした、独自のチーズをつくり出そうという試みが全国に広がっている。CPAでは
こうした志の高いチーズ工房を支援していこうという主旨の下にこの会が企画開催
された。

吉田全作氏による講演

水準の高さにびっくり
 最初に、日本のいわゆるフェルミエチーズの草分け的存在で岡山県の吉備高原で
チーズを造っている吉田全作氏による「牛飼いのチーズ」と題する講演で、チーズ
づくりの苦労話や海外での興味深い体験の話があった後、別室に移って国産チーズ
の試食に入った。
 参加者は、チーズ販売員、ホテル、レストラン関係者、ソムリエ、客室乗務員、
業界関係者、セミナー講師、チーズ愛好家と多彩な顔ぶれ。
 出品されたチーズは、フレッシュ系、モッツアレラ、白かびやウオッシュのソフ
ト系、ウオッシュのセミハード、ゴーダ、ラクレットなど約30種。
 参加者はそれぞれのブースに立ち寄り、めったに食べる事のない国産チーズを味
わいチーズ談義に花を咲かせた。そして、日本のチーズの多彩さ、そして、それぞ
れのチーズの完成度の高さ、個性的な味わいに皆、驚きの声をあげていた。国産ワ
インの協賛もあり、会場はますます盛り上がり、これからも国産ナチュラルチーズ
も目がはなせないぞと、うなずき合っていた。
国産ウォッシュタイプチーズ 国産イタリアタイプチーズ

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