東京都/企画情報部
チーズプロフェショナル協会(会長藤田眞弘氏)では、去る5月17日、東京麹町の ダイヤモンドホテルで、日本のナチュラルチーズを一堂に集めて、試食する会を開 いた。この催しはチーズプロフェショナル協会(CPA; Cheese ProfessionalAssociation) の定時総会のアトラクションとして企画されたもの。開催に当たっては、事前に日 本全国70余の中小のチーズ工房に協賛依頼を出し、15社から30種余りのチーズが集 まった。 ナチュラルチーズといえばとかく、フランス、イタリアといったヨーロッパのチ ーズに目が行きがちだが、最近、ヨーロッパのイミテーションを脱して、地域に根 ざした、独自のチーズをつくり出そうという試みが全国に広がっている。CPAでは こうした志の高いチーズ工房を支援していこうという主旨の下にこの会が企画開催 された。
最初に、日本のいわゆるフェルミエチーズの草分け的存在で岡山県の吉備高原で チーズを造っている吉田全作氏による「牛飼いのチーズ」と題する講演で、チーズ づくりの苦労話や海外での興味深い体験の話があった後、別室に移って国産チーズ の試食に入った。
参加者は、チーズ販売員、ホテル、レストラン関係者、ソムリエ、客室乗務員、 業界関係者、セミナー講師、チーズ愛好家と多彩な顔ぶれ。
出品されたチーズは、フレッシュ系、モッツアレラ、白かびやウオッシュのソフ ト系、ウオッシュのセミハード、ゴーダ、ラクレットなど約30種。
参加者はそれぞれのブースに立ち寄り、めったに食べる事のない国産チーズを味 わいチーズ談義に花を咲かせた。そして、日本のチーズの多彩さ、そして、それぞ れのチーズの完成度の高さ、個性的な味わいに皆、驚きの声をあげていた。国産ワ インの協賛もあり、会場はますます盛り上がり、これからも国産ナチュラルチーズ も目がはなせないぞと、うなずき合っていた。
国産ウォッシュタイプチーズ | 国産イタリアタイプチーズ |