北海道/加藤 康義
平成15年3月3日から14日間、北海道内の地域や団体が参加し、インターネッ トを活用した就農相談会を開催した。 従来の就農相談会とは異なり、インターネット上に会場を設け、各地域や団 体がサイトを開設し、就農に関するさまざまな情報発信とメールによる個別の 相談対応を行った。また、ネットニュースを活用した新規参入者の活動レポー トや動画配信による新規就農セミナー、ビデオチャットによる個別面談なども 実施した。 ■ 開催の結果 参加団体は、赤井川村・岩見沢市・栗沢町・富良野市・下川町・美幌町・訓 子府町・白滝村・興部町・追分町・平取町・帯広市・鹿追町・新得町・清水町 ・浜中町・標茶町・別海町・北海道農業会議・北海道農業開発公社・北海道農 業専門学校(就農準備校札幌校)・北海道農業担い手育成センターの22団体で あった。 14日間のアクセス数は約5,500件、ユニークアクセス数で3,500件であった。 一日平均にすると250人の来場者があったという計算になる。相談は参加地域 と団体で90件であった。 ■ 取り組み背景 北海道農業担い手育成センターは就農相談会を東京・大阪などの大都市で開 催をしていたが、遠方の方が参加しづらいこと、それぞれのライフスタイルが 異なるため、開催日時に都合のつく方しか参加できないことなどの課題があっ た。 また、北海道農業担い手育成センターのホームページのアクセス件数は一昨 年度の倍の8万アクセスとなり、ホームページからの相談受付は、相談件数全 体の5割を超すす状況となっていた。 これらのことから、「インターネット上に就農相談会を再現したい」と考え、 関係者の協力を得ながら開催の検討を進めた。 情報提供は、各参加地域や団体に対し、地域の就農関連情報をe相談会向け のホームページとして作成していただくことにし、面談の方法はメールによる 直接相談とした。また、相談希望者からの相談はすべて参加地域や団体の担当 者が直接回答できるようにした。 ■ 今後の方向 距離に関係なく、北海道内の地域や団体の方と相談が受けられる。お互いの 様子や顔を見ながら面談が行える。それからゆっくり北海道の各地を訪れて頂 き、北海道の農業を肌で感じて頂く。インターネットを活用した就農相談は「効 率的な時間の使い方」から「Face to Face」へと変化していくことが期待され るので、もう少し大切に育てて生きたいと考えている。
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