企画調整部
平成15年11月11日〜12日、チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会主催、農林水産省と厚生労働省後援の「チーズフェスタ2003」が、東京港区「青山スパイラルホール」にて開催された。チーズの啓蒙と消費拡大を目的としたイベントで、12年目を迎える今年のテーマは「チーズが彩るすこやか生活」。17カ国、約250アイテムのチーズを一堂に集め、試食・販売を行い、来場者は2日間で10,528人、昨年より493名増となった。このイベントの収益金は財団法人日本ユニセフ協会に寄付される。 毎年このフェスタが開催される11月11日は「チーズの日」。日本で1300年前の西暦700年の10月(新暦になおすと11月)に、文武天皇の命で"蘇"(日本におけるチーズの元祖)がつくられた、という史実にちなみ、平成4年に、覚えやすい11月11日を「チーズの日」とし、以来毎年「チーズフェスタ」が行われている。 ホール入り口の「ディスプレイコーナー」では14カ国の代表的なチーズが展示され、隣の「世界のチーズ紹介コーナー」では20分毎に2カ所で各国のチーズの試食が提供された。今年は初の試みとして、「身近なチーズ再発見」と題して、お菓子やパンの材料に使われているチーズも紹介された。 また、ホール内の「販売・試食コーナー」では、様々な国産チーズや輸入チーズを試食・購入することができ、盛況だった。今年は国産チーズも売れ行きが良く、「チーズフォンデュ」「カマンベール」「スモークチーズ」などに人気が集まった。この背景には、商品のネーミングの工夫や、パッケージの改良により、国産品の親近感が増したことがあるようだ。 「チーズ相談カウンター」ではチーズに関するあらゆる質問に専門家が対応していた。
さらに、今年初めての試みとして、ホール1階のレストランにて「チーズフェスタオリジナルメニュー」も提供された。特にチーズケーキ2種が好評だった。 年々各地からの来場者が増え、全国の小売店もこの日に連動してチーズの販売を強化し、イベントの効果も広がりをみせている。国産・輸入チーズの消費拡大と酪農乳業の発展に「チーズフェスタ」の「情報発信地」としての役割は大きい。
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