◎地域便り


静岡県 ●絶好調!! 駿河若シャモ

静岡県/岩澤 敏幸


静岡の地鶏「駿河若シャモ」
 
<最近の駿河若シャモ>

 15年に入り、静岡県の誇る地鶏「駿河若シャモ」の消費が絶好調だ。8月には昨年1年間の出荷羽数を超え、前年比200%という伸びで推移している。なぜ今、駿河若シャモなのか。大きな要因は一連の畜産物への不信感であろう。畜産業界において逆風となったそれらの事件が逆に地域で良いものを丹精こめて作ってきた生産者の背中を優しく押したのだと考えている。神様の心憎い演出に感謝する今日この頃だ。今、農家をトレーサビリティーなるシステムが巻き込もうとしているが、若シャモ生産農家は当初から顔の見える生産・販売を行っており、まさに時代がやっと彼等に追いついたと感じている。また、安心・安全に関しても生産者の方々は、お茶、柿酢、竹酢液、竹炭などの天然素材を飼料に添加することにより元気な鶏を生産しており、これもまたニーズに応えるものであると考えている。畜産農家戸数が減少の一途をたどる本県において、駿河若シャモ生産農家の増加傾向は賞賛に値する。大量生産・大量消費から本物回帰が始まったと言える。取扱店も50店を超えさらに増殖中である。

 インターネットについても、静岡県畜産協会ホームページの駿河若シャモ紹介コーナーを充実させたので、ぜひ一度御覧あれ。
(HPアドレス:http://shizuoka.lin.go.jp/tokusanbutu/shamo.html

<東京で売り込み大作戦>

 昨年11月14日(金)〜16日(日)に東京ビックサイトにて開催された「実りのフェスティバル」に、駿河若シャモ振興会が首都圏の皆さんに駿河若シャモを知っていただくために参加した。このフェアは3日間でなんと65,000人以上が来場したビックイベントだ。

 都道府県特産物の展示・即売コーナーにおいて駿河若シャモの試食を行った。今回の目的はとにかく首都圏の皆さんに若シャモを食べていただき知ってもらうこと。参加者全員はりきって多くの方に味わってもらった。試食された方々からは「とにかく美味い」「歯触りがよい」「どこで食べられるのか」「黒い鶏はインパクトがあるね」などの嬉しい意見が数多く聞かれ、参加者全員が大きな自信となった。期間中には、東京の飲食店の方との商談もあり、消費拡大に貢献できたと考えている。また夜には参加者で、東京にて若シャモを取り扱っていただいているお店を表敬訪問し、店主の方と意見交換会を実施するなど充実の3日間となった。これからも機会あるごとに静岡の地鶏「駿河若シャモ」の普及啓蒙を図っていきたい。

「実りのフェスティバル」にて試食会開催



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