1．はじめに

　　食の安全性や品質表示に対する消費者の関心が高まる中、食肉産業においても生産から流通に関する情報を適切な手法で提供することが求められてきた。

　　そこで、平成14年12月、県農えひめ（平成16年4月1日より全農えひめ）が生産者・JA・販売先と提携し、店頭での情報開示やインターネットの活用により消費者にわかりやすい形で「生産履歴情報」の提供を開始した。

2．「ひめ丸君のあんしんネッと」概要

（1）「ひめ丸君のあんしんネッと」（以下「あんしんネッと」）では、「牛の個体識別システム」に基づき、県内の肉牛生産者が、牛に10桁の個体識別番号が印字された耳標を装着し、かつ「肉牛生産履歴証明書」（JA独自）を備えた肉牛の処理・加工（（株）JAえひめアイパックス）に関する情報を登録・提供している。現在、全農えひめが情報をデータベース化して管理している伊予牛「絹の味」生産農家は、県下214戸である。

（2）店頭でのパネル掲示、またはインターネットにより、生産履歴が明確になった肉牛の個体情報をよりタイムリーに消費者に開示するとともに、他の媒体とも連動した販売促進ネットとしても活用できるシステムである。

3．「あんしんネッと」の構成

（1）全農えひめのホームページ（http://www.eh.zennoh.or.jp）より「あんしんネッと」へ入っていく。この画面が「あんしんネッと」のトップ画面となる。

（2）「あんしんMAP」のボタンを押すと愛媛県下の登録農家情報が確認できる。「牛肉トレーサビリティシステム」のボタンを押すと検索画面が出てくるので、10桁番号を入力すると肉牛個体情報が確認できる。

（3）検索すると、肉牛の生産履歴情報（農家名、産地、品種、性別、飼料情報など）が確認できる。また、生産農家情報も併せて見ることができる。

4．その他

　　愛媛県下では、「あんしんネッと」協力店舗としてスーパー、食肉専門店など20店舗で商品の10桁表示に取組んでいただいており、また、携帯電話（ｉモード）においても手軽に検索（http://www.anshin-himemaru.jp/i）できるシステムとしているので、目に止まれば検索を試みていただきたい。なお、検索画面以降については、肉牛の10桁個体識別番号が分からなくては入っていくことは出来ませんので注意。

　　「あんしんネッと」のトップ画面には、伊予牛「絹の味」紹介やゲームコーナーなども準備しているのでぜひご覧いただきたい。

　　今後とも、これらのシステムなど活用し、愛媛県産牛肉の消費拡大につなげていくための取組みを強化していきたい。

JA全農えひめのHP 「ひめ丸君のあんしんネッと」トップ画面		伊予牛「絹の味」の生産農家の顔が見られるあんしんMAP