◎地域便り


東京都 ●酪農ヘルパー事業中央研究会が開催 
     同時に酪農ヘルパー事業表彰式も

調査情報部



 (社)酪農ヘルパー全国協会(檜垣徳太郎会長)は12月9日、都内のコープビルで平成15年度酪農ヘルパー事業中央研究会と会長表彰式を開催。会場には酪農ヘルパー利用組合や酪農ヘルパーなど関係者らが全国から130名が集まった。

 団体表彰では創立歴25年の横浜酪農ヘルパー利用組合が団体表彰。団体役職員は5名。ヘルパー就業歴7年以上の専任ヘルパー25名と特別にメッセージ集「酪農ヘルパーさんありがとう」の入賞者5名が檜垣会長から表彰された。

 主催者を代表して檜垣会長は「酪農ヘルパーには二つの役割が期待されている。一つは酪農家の作業を代行し、ゆとりある酪農経営に貢献し、さらに優秀で経験豊かなヘルパーにはアドバイザー的な使命がある。もう一つには酪農の新しい担い手として新規就農して欲しいことだ」と激励。農水省の井手道雄畜産部長は「8年前に牛乳乳製品課に就任時にはヘルパー利用日数が10日程度だったのが、今日では15日を超えている。短期間に利用日数が拡大したことに、ある種の感慨を覚え、関係者に敬意を表したい」と祝辞を述べた。

 基調講演の後、事例発表では「コントラ型ヘルパー利用組合として」と題して北海道歌登町酪農ヘルパー利用組合の秋川祥雄さんが報告。秋川さんは元酪農家で現在は肥育農家だが、町内の酪農家にゆとりある生活をと呼びかけ利用組合発足時の苦労話を披露。 

 当初は利用率が低く、酪農ヘルパーの稼働率を高めるため検定事業、肉牛ヘルパー、徐角、乾草収穫作業を取り入れた。道外出身の酪農ヘルパーも期待に応えて頑張り、やっと酪農家の理解が高まり、現在では利用度も向上し事業も定着していると報告。

 また、熊本県酪農ヘルパー利用組合の西原哲朗さんは「ヘルパーの活力を引き出し、事務処理の電算化を進める」と題して報告。同県のヘルパー事業は年々、驚異的な勢いで伸張し、組合設立時から事業は4倍、ヘルパー要員も急増し33名。酪農ヘルパー事業が伸展した要因を三つ挙げ、ヘルパー事業をサービス事業と位置づけ、急な依頼でも絶対に派遣対応すること、酪農ヘルパーに競争原理を導入し、指名制を採用することで技術向上や酪農家対応を改善したこと、酪農ヘルパー間でリーダーを決め、自主的な業務運営とし、利用酪農家の満足度を高めたことが理由とした。また、複雑な料金計算や煩雑な労務管理などを独自のPCソフト開発で解決した経緯を報告し、参加者の注目を集めた。酪農ヘルパーの事例では長野県の坂田俊一さんが「私が歩んだ酪農ヘルパー」、兵庫県播磨広域酪農ヘルパー利用組合の利用農家である中村弘尚さんは「生かされて新たに生きる、ヘルパーさんありがとう」と題して報告。中村さんは水田酪農家で田植え時の事故で全治3カ月の長期入院。一時は酪農を廃業と決断したが、利用組合や酪農ヘルパーと家族の協力で酪農を維持できた感激を報告。中村さんは傷病時の経緯を作文にして全国協会の「酪農ヘルパーさんありがとう」メッセージ募集に応募して最優秀賞を受賞しており、同日、檜垣会長より表彰された。


 
わが国で最古参の創立26年目の
横浜酪農ヘルパー利用組合の団体表彰
 
檜垣会長、来賓を中心に表彰された団体、
団体役職員、酪農ヘルパーの皆さん



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