今回は、平成17年に開催される第12回全日本ホルスタイン共進会(以下「全共」という)出品にかける県内の若手酪農家の熱き思いを紹介する。
中山牧場の真介さんと小針牧場の勤さんのお二人にお話を伺った。
○ 中山真介さん(26歳)は、那須拓陽高校(通称、「斉藤学校」とも言われ、酪農後継者を育てている高等学校で、千葉、岡山大会にも出品しました。)を卒業後、酪農に就農し、地域のリーダーとして仲間たちと乳牛の改良を積極的に取り組み、活躍されている。
◇「全共をどう考えていますか」
全国の酪友と交流が出来ることが楽しい。
◇「全共出品に向けて、どんな取り組みをしていますか。」
飼養管理面では、コンデション作りに気配りしている。全共に向けて地域の仲間達との月1回の定例勉強会は、夜明けまで繰り広げられることも多い。
【経営概要】
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中山真介さんと妻の砂織さん
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・牧場名 中山牧場(パインツリーファーム)
・住 所 那須郡南那須町
・飼養規模 130頭(経産牛80頭、育成牛50頭)
・家族構成 本人(26歳)、妻、父、母、子供2人
・労働力 3人、他に従業員1人
・飼養形態 繋ぎ牛舎、フリーストール
・搾乳形態 パイプラインミルカー
・登録等の概要
乳牛全頭登録、牛群検定実施、牛群審査平均得点85点 エクセレント牛6頭
・共進会暦 第11回全共岡山大会では、優等5席に入賞し、ベストアダー受賞、栃木県内の共進会をはじめ、県外で開催される広域共進会にも(中日本B&W、東日本、関東地区など)積極的に参加して、グランドチャンピオンやリザーブチャンピオンを受賞している。
○ 小針勤さん(29歳)は、酪農に夢を抱いて酪農学園大学卒業後、オランダに酪農研修生として1年間ホームステイされ、小針牧場の後継者として酪農に従事している。経験年数は6年と短いが、ち密な経営戦略、酪農に対する情熱は誰にも負けないという姿勢の持ち主。この地域は県内でも酪農が最も盛んな地域で若い酪農家も多く、全共出品に向け、意見を交換している。
父の勇さんが長年、取り組んで築きあげてきた優良な遺伝資源を引き継いで、本県でも、今後の活躍が期待されている後継者である。
また、歴史のある本場アメリカ・マジソンで毎年開催されるデイリーエキスポを視察するなど、主要なショーを肌で感じ、その感動を後輩などに伝え、ショウリングなどに生かしている。
◇「全共出品に向けて、どんな取り組みをしていますか。」
「育成時の管理に十分気を配り、常に牛のコンデションを崩さないよう心がけている。あとは、講習会で学んだことをただ実践するのみです。」と元気よく答えてくれた。
【経営概要】
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小針 勤さん
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・牧場名 小針牧場
・住 所 黒磯市青木
・飼養規模 160頭(経産牛100頭、育成牛60頭)
・家族構成 本人(29歳)、父、母
・労働力 3人、他に臨時雇用1人
・飼養形態 フリーストール&フリーバーン
・搾乳形態 旧牛舎に移動して、パイプラインミルカーで搾乳
・登録等の概要 乳牛全頭登録、牛群検定実施
・共進会暦 第13回関東地区共進会(H15)では、準名誉賞を受賞。
栃木県内の共進会(第16回県共(H15)では、未経産の部で名誉賞受賞)をはじめ、県外で開催される広域共進会(中部日本B&Wショウ)にも意欲的に参加している。
最後に、平成17年に開催される「とちぎ全共」でのお二人のご活躍を期待する。
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