広島県/坂上 紀子
農地の管理に苦労している高齢者農家を支援しようと、広島県立庄原実業校高等学校(梶原督三校長)の生徒が「ヤギ草刈り隊」をつくり、学校で飼っているヤギを農地の除草に貸し出している。同校では、乳や肉の加工も含め、ヤギの多角的活用に取り組んでおり、中山間地域の田畑の保全や地場産品開発などの可能性を探っている。 小柄で扱いやすいうえ、青草のみで飼育できるヤギに着目。今春から学校で飼育されている15頭のヤギを対象に、一日から数週間の期間で無償貸し出しを始めた。ヤギは身軽で斜面にも入り込むため草刈りの労力軽減につながる。また、青草のなかでも草刈りで特に機械に絡まり、じゃまになるツタ類も好んでたべることから大変有効である。青草を食べることで、飼料代もかからないので、飼う側と利用する側双方にとってまさに一石二鳥の取り組みだ。 |
元のページに戻る