徳島県良質堆肥・生産促進協議会は、平成11年11月「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が施行されたことに伴い、県内たい肥センター9カ所からなる協議会を平成12年11月に発足した。協議会は、会員相互のたい肥化処理技術向上、耕種農家への利用促進、たい肥の普及啓発などを目的として活動を行ってきた。
本年度から新たな活動として、耕種農家へのたい肥販売ばかりでなく、家庭園芸・菜園でのたい肥利用拡大を図るため、一般市民が多数来場する「第19回牛乳・乳製品徳島牛乳まつり」に初めてたい肥コーナーとして参加した。
去る10月10日、徳島市新町川沿いの藍場浜公園において開催された「牛乳まつり」は、「消費なくして生産なし」をテーマに、徳島県酪農業協同組合、Jミルク徳島が主催となり酪農業の振興、牛乳・乳製品販売促進を目的に開催されたものである。雨天にもかかわらず、搾乳実演、ドラエモンショー、乳製品販売など多数のイベントが行われ、約1万人の人出でにぎわった。
当協議会は、一般市民への家畜たい肥の理解・利用促進を図るため、アンケート調査。お年寄りでも持ち運びの容易な2キログラム詰めたい肥の無料配布。パネル展示によるたい肥生産過程、有機物肥料としての有効性などのアピールを行うほか、一般的に家畜たい肥の悪いイメージである臭い・汚い・扱いづらいなどのイメージを払拭するため、たい肥サンプル展示を行い、実際に手に取り、嗅いで貰うなどの利用促進活動を行った。
用意していた無料たい肥約400袋は、配布開始2時間足らずでアッという間に配布終了、パネル展示への関心、質問も多く、またアンケート調査結果においても、たい肥は臭くない、サラサラしている。今後積極的に家庭園芸などで使いたいとの回答も多かった。
このようにして、牛乳まつりでの一般市民へのたい肥アピールは、今回初めての参加であったが、まずまずの盛況のうち幕を閉じた。昨年11月「家畜排せつ物法」完全施行後、ますますたい肥の利用促進および拡大が叫ばれる中、今後とも各種イベントを通じ、家畜たい肥の理解および利用拡大の促進を続けていきたい。
たい肥の無料配布の様子
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たい肥サンプルとパネル展示
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