九州の北西部に位置する佐賀県は温暖な気候と肥よくな大地に恵まれ、米、麦、大豆などの水田農業を中心に、ゆたかな産地を形成している。佐賀の優しい自然環境は、北部の天山・脊振山系と南西部の多良岳に抱かれ、澄み切った空気、おいしい水、水田から豊富にとれる稲わらなど、おいしい肉牛を育てる良い環境に恵まれている。
この恵まれた自然環境の中で、肥育農家の細やかな飼養管理と、上質牛生産にかける農家の情熱が育てあげたのが佐賀牛だ。
その歴史をさかのぼると、昭和59年に佐賀県下から大阪市食肉市場向けに選んで出荷した肉牛を佐賀牛と命名して販売を開始したのが始まりである。生産も拡大し、高品質の牛肉を安定的に供給できる産地として、関西地区を中心に食肉業界で銘柄が浸透してきた。
現在、JAグループ佐賀の肥育農家がJA、経済連を通じて販売する黒毛和牛について、(社)日本食肉格付協会の定める牛枝肉取引規格の肉質等級「4」、BMS(脂肪交雑)「7」以上の肉牛を「佐賀牛」、肉質等級「2〜4」、BMS6以下の肉牛を「佐賀産和牛」と分けてブランド化している。おかげさまで常時これら銘柄を販売いただく取扱指定店は全国に、「佐賀牛」400店舗、「佐賀産和牛」、480店舗にまでなった。
JA佐賀経済連では今年の9月7日に、この佐賀牛を堪能いただける直営のレストラン「佐賀牛 銀座季楽(きら)」を東京都中央区銀座5丁目の並木通りにオープンした。
関西地区では広く知られるようになった佐賀牛を、首都圏でもさらに広く知ってもらい、実際に味わっていただこうと設けたものだ。
佐賀牛や佐賀産和牛などの自慢の肉を鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、せいろ蒸しとさまざまに楽しんでいただけるほか、玄海灘や有明海の新鮮な魚介類、旬の野菜など佐賀を代表する味覚を、佐賀の伝統と文化で彩られた空間で心行くまでご堪能いただける。
店内は佐賀城をイメージした装飾になっているほか、有田焼、唐津焼といった陶磁器の匠である佐賀の三右衛門(有田の酒井田柿右衛門、今泉今右衛門、唐津の中里太郎右衛門)の作品も展示しており、極上の味覚にふさわしい、贅沢な時間を満喫いただける。
ぜひ一度、銀座季楽で一味違う佐賀牛を味わっていただきたい。
おすすめメニューの佐賀牛せいろ蒸し
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佐賀城の石垣をイメージした石看板
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