大阪事務所
内外の食文化や食材などの紹介を通じて、食の楽しみ、生活の楽しみを提案する食の祭典「食博覧会」が、4月28日〜5月8日の間、大阪市のインテックス大阪において開催された。同博覧会は、外食産業を中心とした内外の食の関係企業などが参加し、1985年から4年に1回開催されているものである(主催:食博覧会実行委員会、(財)21世紀協会、(社)大阪外食産業協会、後援:農水省ほか6省庁、近畿各府県、大阪市ほか2市、8団体)。 今回は「宴」を基本テーマに、食を楽しみ、ひいては生活を楽しむことを感じてもらい、豊かな食文化、楽しい食生活を提案・創造するという目的で、開催された。 同博覧会には、47都道府県庁をはじめ、内外の食品関係企業・法人など約350者の参加があり、食品の展示即売、地元農畜産物・観光の紹介、和洋食・菓子の展示、調理体験、菓子コンテストなど多彩な催しが行われ、期間中に66万人を超える来訪者があった。 畜産物に関連する催し・出展を見ると、「ふるさと街道」において、各都道府県ごとのブースで地元産の牛肉(和牛またはF1)、地鶏、ハムなどの畜産加工品の展示、アイスクリームなどの乳製品、飛騨牛(岐阜県)、名古屋コーチン(愛知県)、大和肉鶏(奈良県)、但馬牛(兵庫県)、神戸牛(兵庫県)、阿波尾鶏(徳島県)、鹿児島黒豚(鹿児島県)、ハーブ豚(大分県)、宮崎牛(宮崎県)など食肉製品、古代の乳製品である甘乳蘇(宮崎県)などの地域の畜産物の販売・試食や、大手乳業会社による牛乳の試飲会などがあり、それぞれのブースに長蛇の列ができていた。 一方、地元大阪府のブースでは、栄養・食育関係4団体(健康大阪21推進府民会議、大阪府食生活改善連絡協議会、大阪ヘルシー外食推進協議会、大阪府栄養士会)合同による「食育」コーナーが設けられ、健康的な食生活に関する情報提供が、パソコン、パンフレット、直接指導等により積極的に行われていた。 また、「宴」テーマ館では、大阪府生菓子協同組合による工芸菓子コンテスト、大阪府洋菓子工業組合・大阪府洋菓子協会によるデコレーション・ケーキのコンテストがそれぞれ行われており、その美しさに感動させられた。
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