◎地域便り


栃木県 ●全共出品に向けた栃木県の取り組みについて

栃木県/第12回全日本ホルスタイン共進会 栃木県実行委員会事務局


 今回は、第12回全日本ホルスタイン共進会・第4回全日本ジャージー共進会(以下「全共」という。)の出品に向けた本県の取り組み状況を紹介する。


(1)乳牛改良の本県の取り組み

 乳牛共進会は、乳牛改良の基本に沿って繁殖・飼養された牛が一堂に会し、展示、比較審査を行い、将来に向けての改良方向を示すものである。
 特定の出品者のみが覇を競うものでなく、全ての酪農家が酪農経営改善向上を目指すための展示の場であるとともに、本県が取り組んできた乳牛改良の成果を示す場とも捉えている。

 本県では、全共開催を契機に優秀な牛を作出し、本県全体の乳牛能力のレベルアップを図るため、全共出品牛は「県内生産牛」とした。今後も生乳生産量の全国第2位の地位が誇れるよう安心で安全な生乳生産に努めていく。


(2)酪農団体の優良牛造成対策事業の取り組み

 優良牛造成対策事業(県単補助事業)を創設し、乳牛改良にチャレンジしようとする酪農家を募集し、次の事業を推進して 優良牛の造成に取り組んできた。  
 (1)酪農先進地からの改良基礎雌牛の導入
 (2)受精卵技術を応用した、県内の優良乳用牛の増殖
 (3)スーパーカウ(遺伝的能力の高い育成雌牛)の導入と受精卵の活用


(3)実行委員会・県ホルスタイン改良同志会の全共の出品強化に向けた取り組み

(ア)広域共進会に積極的な呼びかけ!

 共進会に参加している地域酪農家と交流をすることで、乳牛の飼養管理上のノウハウが吸収できレベルアップが図れることから積極的な参加を推進してきた。

(イ)出品マナー・ショウリング(出品技術)研修会の開催!

 全共本番を見据え、アメリカから共進会審査員ダン キャロル氏を招き、出品マナーおよびショウリングの技術向上を目的にホルスタインおよびジャージーのジュニアショウ(県ホルスタイン改良同志会との共催)を実施した。併せて審査員にリードマン役(牛の引き手)として模範演技をしていただき、出品マナー・出品技術を習得するための研修会を行った。


(4)全共代表牛予選会に291頭の乳牛のエントリー!

 県内の酪農家の方に全共出品にチャレンジしていただくため、出品候補牛を県内の酪農家に募った。その結果、67戸(県酪農試験場、県立那須拓陽高校、鹿沼農業高校を含む)、全共候補牛291頭(昨年の約3倍の頭数)の乳牛が酪農家などからエントリーされた。


(5)全共代表最終選考会

 本県の全共代表牛を選考するため、9月21日(水)に全農栃木県本部矢板家畜市場において、最終選考会を行い全共本県代表牛の37頭を選抜する。審査員には、ケネス エンピー氏(カナダホルスタイン協会オンタリオ支部理事で、北米で最も賞賛されている審査員である。)を予定している。



ジュニアショウ


出品マナー・ショウリング研修


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