(社)茨城県畜産協会/渡邊 賢一
社団法人茨城県畜産協会は、平成18年9月30日(土)いばらき畜産物ブランドアップ事業(情報発信事業)の一環として、「常陸牛」の理解促進や消費拡大のために、25組54名の消費者を招待して産地交流会(常陸牛農場見学ツアー)を開催した。 ツアー当日は、天候にも恵まれ、茨城県内はもとより、東京都・埼玉県・千葉県などの首都圏の消費者や、近隣の福島県からも参加をいただき、本県の誇る銘柄黒毛和牛「常陸牛」の生産現場を知っていただくとともに、さらなるPRを実施した。 今回の見学ツアーは、常陸牛指定生産農家の代表して、常時230頭を飼養している中村公徳さん経営(水戸市鯉渕)の農場で実施し、中村さんから日頃の飼養管理方法や自身の常陸牛生産へのこだわりなどを、消費者へ説明していただいた。 参加者からは、「どうして鼻にリングみたいなものが付いているの?」「全部の牛が常陸牛になるのではないのですか?」などのやりとりを通して、常陸牛の生産現場に触れ、理解を深めていただけたことと思う。 農場見学後は、茨城町にある「ポケットファームどきどき」に移動し、中村さんの生産した常陸牛(格付:A5)をバーベキューで味わっていただき、参加者からは、タレなど付けずとも大変おいしい、常陸牛のおいしさを改めて実感した、今まで以上に常陸牛のファンになり今後も購入したい、などの声が聞かれた。 このツアーは、平成16年度から始まり、今年度で一応の節目となり、この事業を通じた産地交流会(常陸牛農場見学ツアー・年1回)は、3カ年で延べ159名の消費者を対象に実施となった。 3カ年を通じ、年々「常陸牛」に対する知名度も向上しているものと実感でき、参加者からの声(アンケート結果)も、(1)生産者の飼養管理技術や衛生管理が良く、牛に対する愛情が消費者へ伝わった、(2)常陸牛生産に対して現場を見て更なる安心感が得られた、(3)常陸牛PRのために、関係機関のスタッフが一丸となって盛り上げている姿勢・熱意が伝わった、と言う意見を数多くいただいた。 今後は、茨城県常陸牛振興協会を中心とした指定生産者および関係者の前向きな活動や、販売指定店・推奨店の加入推進を図り、数多いブランド牛の中でも「茨城=常陸牛」がより高く支持、定着するよう期待したい。
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