とちぎファームフェスタ2005が11月３日から６日に栃木県壬生町で開催され、乳牛共進会のほか食と農の多彩なイベントが盛大に行われた。期間中は天候にも恵まれ、全国から68万人もの方が来場し、イベントを楽しむ家族連れなどで大いににぎわいを見せた。
◆乳牛共進会、過去最高の363頭が出品
全国から過去最高の363頭（ホルスタイン種303頭、ジャージー種60頭）が集まり、栄えある最高位賞にホルスタイン部門で北海道恵庭市の㈲福屋牧場、ジャージー部門で岡山県真庭市の美甘正平氏が受賞した。総合的には、ホルスタイン部門は北海道が最高位賞など５点を獲得したほか、ジャージー部門は岡山県が上位を独占した。
なお、栃木県ではホルスタイン部門において自県産のみで出場し、今までの改良の努力が実り、見事１頭が準名誉賞に輝いた。
◆共進会と併せた後継者育成
今回の栃木大会では後継者育成にも重点が置かれ、３日には「ホルスタインの見方と序列付け」についての勉強会が行われたほか、共進会本番では出品した農業高校の生徒自らがリードマンとして牛を引き、牛を育成する楽しさや共進会出品の楽しさなどを味わった。
また、審査会場ではパノラマビジョンで連日11道府県13校の各出品高校の紹介を行ったほか、大会会長から特別賞の授与などなされた。
◆「食べて・飲んで・体験して」各ブースは連日大盛況
共進会に併せて行われたイベントでは、「ただ見るだけのイベントからみんなが参加するイベントへ」を基本コンセプトに、酪農を題材とした創作ミュージカルや、ギネスに挑戦！1,000人バター作り体験など、“とちぎならでは”のイベントも多く行われ、来場者を楽しませた。そのほか、搾乳体験やとちぎ和牛のバーベキュー、地産そばのレストラン、宇都宮ジャズ、郷土芸能など各ブースは連日大盛況となった。
◆終わりに
本県では平成14年12月に、県や農業団体および経済団体などで構成された実行委員会を設立し、（１）乳牛改良と酪農振興、（２）消費者とのふれあい・交流、（３）「やすらぎの栃木路」のＰＲを基本方針として準備を進めてきた。本大会では予想以上の方が来場され、大会を無事成し遂げたことは、全国の酪農家や関係各位の多方面にわたる御支援並びに御協力の賜物であり、本誌をとおして厚くお礼申し上げます。
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