◎地域便り


兵庫県 ●「ふれあい体験交流施設」を活用した食育推進のための研修会の開催

近畿農政局


 ふれあい体験交流施設を活用した食育推進のための研修会が、8月8日、兵庫県神戸市内で近畿農政局、兵庫県、兵庫県畜産技術連盟の主催で開催され、教育関係者、栄養士、畜産関係団体、行政関係者など43名が参加した。

 この研究会では、「ふれあい体験交流施設」を広く紹介し牧場体験に関心のある教育関係者たちにも施設の役割の理解、酪農教育ファームの効果などについての認識を深めてもらい食育推進に関する意見交換を行った。

 現地視察では、神戸市内にある弓削牧場(酪農教育ファームの認定牧場)において、弓削忠生代表から酪農の生産現場でのふれあい体験施設および体験メニューについての説明があった。

 また、話題提供では、(社)中央酪農会議 小泉勇室長から「酪農教育ファームの活動の意義について」と題し話題提供があり、特に酪農教育ファームの活動推進には、酪農家と教育関係者との協力と地域でのよりよい活動が重要であると説明があった。

 さらに、関東生乳販売農業協同組合連合会 鈴木あゆみ氏から「わくわくモーモースクール」の取組みについて活動事例の紹介があり、関東の都市部の学校では家畜にふれあう機会がないことから、学校に乳牛を持ち込み搾乳やほ乳体験などを通じて、「食の教育」「こころの教育」に貢献しており、この取り組みが地域に広がってきているとの発表があった。

 意見交換会では、兵庫県内の教育関係者から (1)これまでふれあい体験交流を行っているが、生徒にはよい経験になっている。(2)ふれあい交流施設のマップを見て近場にもあることを知った。(3)わくわくモーモースクールの取り組みを近畿でも是非実施してほしい。(4)酪農教育ファームでは、食育だけでなく、各教科や総合学習、命に関する学習などがすべてできてすばらしい。―など多くの参加者から酪農教育ファームへの関心の高まりがうかがえた。今後さらに酪農教育ファームの活動が近畿でも積極的に推進し、行政機関を含めてもっとPRするなど、こうした芽を大きく育てて行くことを期待するとの意見が出された。


弓削牧場代表 弓削忠生講師

関東生乳販連 鈴木あゆみ講師

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