◎地域便り


栃木県 ● 県内外で牛乳普及活動を展開

酪農とちぎ農業協同組合/大野 満


1.生産者と職員が県内イベントで牛乳消費拡大PR

 現在の牛乳市場は、豆乳や野菜・酢飲料などの健康志向型飲料や茶系飲料の消費増により牛乳離れが進むほか、少子高齢化による人口減少が追い打ちをかけるなど、消費低迷が続いている。

 そのような中、酪農とちぎ農業協同組合は、牛乳消費拡大PRとして県内イベントに出展し、栃木県産牛乳で本組合の商品「那須だいすき牛乳」の試飲や、牛乳に関する資料などを配布し普及推進に努めている。

 先ず8月5日(土)には大田原市の「与一まつり」に出展し、約1,000名の来場者に試飲を行ったほか、牛乳に関するアンケートや牛乳普及関係資料を配布し、牛乳の栄養や機能についてその良さや飲む必要性などを説明した。


与一まつり(酪農とちぎ職員によるPR)


 翌日の8月6日(日)には、那須町で行われた「那須高原ベコまつり」に出展し、本組合生産者が約1,200名の来場者に試飲や手作りバター体験を行ったほか、“牛乳に相談だ”グッズをプレゼントするなど、牛乳に対し愛着をもって頂けるようPRを行った。

 なお、両日のイベントにはとちぎファームフェスタ2005でおなじみの着ぐるみ「とちミルちゃん」も参加し、PR会場は多くの子供たちで賑わった。


那須高原ベコまつり(生産者自らがPR)


2.「アグリフードEXPO 2006」に出展し全国に向け牛乳PR

 8月8日(火)〜9日(水)の2日間、東京ビックサイトで開催された「アグリフードEXPO 2006」に出展し、栃木県産牛乳「那須だいすき牛乳」を全国のバイヤーや農業関係者に紹介した。本イベントは国産農産物の展示商談会であるが、牛乳普及のため試飲を通して栃木県の牛乳の美味しさをアピールしたほか、本組合生産者が来場者に対し生乳生産における安全・安心などを説明し、牛乳への理解促進に努めた。


アグリフードEXPO2006(全国に向けPR)


3.組合一丸となって

 普及活動は継続することで成果が出るものであり、今後も組合一丸となってPRしていく考えである。計画としては、とちぎ住宅フェアや宇都宮食育フェアなどへの出展をはじめ、県内小学校において牛乳をテーマとした食育講演会を実施する。また、地元メディアを活用し幅広く県産牛乳を紹介していく予定である。

 最後に、生乳生産量全国第2位を誇る本県だからこそ、積極的に牛乳普及活動を展開していきたいと強く感じている。


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