酪農とちぎ農業協同組合/大野 満
低迷する牛乳消費の拡大を目的として、「父と牛乳(ちち)」という分かりやすい語呂合わせを利用し、「父の日に牛乳を贈る」ことを呼びかける運動が、5月13日から6月17日にかけて全国的に展開された。 栃木県においても、県酪農青年女性会議が主体となり、県知事や各市町へ訪問し、県産牛乳をアピールした。また、県内の幼稚園児には「お父さんへのメッセージカード」を配布し、お父さんの似顔絵とともに牛乳をプレゼントしてもらう企画を実施した。 さらに、酪農とちぎ農業協同組合では、今回のキャンペーンに併せ6月17日(父の日)に県内スーパー2店舗で県産牛乳の試飲(約500名)および販売を行い、地元消費者に向けて販売促進を図った。当日は、キャンペーン用のぼり旗を目印として、“お父さんありがとう”のシールを牛乳パックに貼り付けて販売し、購入者には“牛乳に相談だ。”関連グッズをプレゼントした。また、試飲の際には栄養豊富な牛乳の必要性や栃木県が生乳生産量全国第2位の酪農県であることを説明したり、特に子ども連れのお客様には1日3回または3品の牛乳・ヨーグルト・チーズを食べること(3-A-Day)が成長過程において大切であることを解説して、消費拡大に努めた。 大半の方からは「牛乳、大好きだよ」「毎日飲んでるよ」といううれしいお言葉を頂戴した。お客様の中には牛乳を飲めない方もあり、その場合は牛乳と果物のジュースをミックスして牛乳の味を和らげて飲むことや、料理などで利用できることを紹介したところである。また、栃木県の生乳生産量の多さに驚かれた方も多く、今後も県内消費者の方に“地産地消”を伝えながら県産牛乳をアピールしていこうと考えている。牛乳の消費回復は全国酪農関係者の積極的な普及PR活動が必要であり、牛乳を飲んで頂けるような企画を考えながら普及推進に努めていきたいと思う。
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