需給動向 国内 |
卸売価格は国産、輸入とも値を下げる |
農林水産省「ブロイラー卸売価格」ほかによると、平成20年9月の国産鶏肉卸売価格は「もも」がキログラム当たり705円(前年同月比24.6%高)、「むね」が同357円(同42.8%高)となった。その後10月の速報値では「もも」が5カ月連続で前月を下回り、前月より11円安のキロ当たり694円、「むね」は3カ月連続で前月を下回り、前月より1円安の同358円となった。 一方、9月の輸入鶏肉卸売価格は米国産「骨付きもも」がキロ当たり520円(前年同月比16.9%高)、ブラジル産「もも」は同570円(同25.8%高)となった。10月の速報値では米国産「骨付きもも」は前月より20円安のキロ当たり500円(同12.9%高)、ブラジル産「もも」は前月より53円安の517円(同14.9%高)となった(図4)。 また、当機構の推定期末在庫を見ると、15万3千トン(前年同月比27.7%増)で、内訳は輸入品が12万トン(前年同月比28.3%増)、国産品が3万3千トン(同25.6%増)と、いずれも昨年度を大幅に上回る在庫を抱えていることが分かる。 年末の需要期を控え、価格は徐々に上昇する時期であるが、今年度の鶏肉の輸入量は8月の4万8千トンをピークに前年度を上回る勢いで増加している。大量の在庫を抱える中、ブラジル産輸入鶏肉価格が急落したことから、これらが今後国産鶏肉の相場にどのような影響を与えるか注目される。 図4 鶏肉卸売価格の国産と輸入の比較 |
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