需給動向 国内 |
財務省「貿易統計」による鶏卵の輸入動向を平成16年度から見てみると、輸入総量は17年度の15万1千トンをピークに減少傾向にある。国別では、北米からは米国とカナダから輸入されているが、特に17年度は米国からの輸入量が4万6千トンと最大の輸入先となったものの、19年度は1万8千トンと17年度の4割程度まで減少した。一方、オランダからは毎年度およそ2万5千トンベースで輸入されており、年々全体に占める輸入量の割合を拡大させている。アジアでは、主に中国、タイ、台湾から輸入されているが、中国からは50〜70万トン規模で輸入されている。南米からは減少傾向にあるがブラジルから輸入されている(図6)。 図6 輸入鶏卵類の国別輸入動向 20年10月、輸入者の自主検査により中国からの乾燥鶏卵からメラミンが検出され、当該品の採卵鶏に給餌されていた飼料からもメラミンが検出されたと厚生労働省から公表されたが、今後は海外からの輸入加工食品原料についても、より安全性を追求する声が高まることになると思われる。 |
元のページに戻る