需給動向 国内 |
トウモロコシの輸入量14ヵ月ぶりに前年同月を上回る |
財務省「貿易統計」によると、平成20年9月のトウモロコシの輸入量は前年同月比1.4%増の892,747トンと14ヵ月ぶりに前年同月をわずかに上回り、前月と比べても13.3%増加した。国別に見ると、米国産が865,015トン(前年同月比8.0%増)、アルゼンチン産が14,244トン(前年同月比53.6%減)となっている。 輸入価格(CIF)については、3月以降上昇傾向で推移し、9月も前年同月比55.3%高い41,240円と大幅に上昇した。しかしながら、10月のトウモロコシのシカゴ定期は、ブッシェル当たり402セント(トン当たり23,698円:1ドル=101円)と9月のブッシェル当たり488セント(トン当たり28,983円:1ドル=107円)と比べ17.6%値を下げており、今後のCIF価格の下落につながるか、影響が注目される(図7)。 図7 トウモロコシの輸入量と輸入価格 なお、米国からのトウモロコシ輸入は、米国ガルフ〜日本において約35日間の輸送期間を経て日本に到着するとされている。 一方、9月の大豆油かすの輸入量は5ヵ月連続で前年同月比13.9%減少の94,239トン、また前月比でも19.2%の減少となった。輸入量を国別に見ると、米国産が18,008トン、インド産が55,845トン、中国産が9,402トンとなった。 輸入価格を見ると、トン当たり前年同月比54.3%高い59,545円となった。国別では、米国産がトン当たり62,757円、中国産が69,522円、インド産が57,373円となった。トウモロコシ同様、10月の大豆のシカゴ定期はブッシェル当たり925セント(トン当たり44,075円)と9月のブッシェル当たり1,045セント(トン当たり51,174円)と比べ11.5%値を下げており、大豆油かすの今後のCIF価格の下落につながるか、影響が注目される。 |
元のページに戻る