需給動向 国内 |
農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年9月の生乳生産量は、62万9千トン(前年同月比1.4%減)と3カ月連続で前年を下回って推移し、今年もっとも大きな減少となった。北海道は31万6千トン(同1.4%増)、都府県が31万3千トン(同4.1%減)となり、全国に占める北海道の生乳生産量の割合は50.2%であった。飲用牛乳等生産量を見ると、35万3千キロリットル(同1.5%減)、牛乳は31万4千キロリットル(同1.5%減)、加工乳・成分調整牛乳は3万9千キロリットル(同1.1%減)とそれぞれ前年を下回って推移しており、9月後半の低温多雨の影響などによるものと考えられる(図5)。 図5 生乳生産量対前年同月比 しかし、このような中で成分調整牛乳(生乳から水分、乳脂肪分などを一部除去し、成分を調整したもの)は、順調な伸びが続いており、2万5千キロリットル(同25.9%増)と大幅に増加している。年度累計(4月〜9月)でも前年同期を22.3%と大幅に上回るなど好調に推移している。 また、平成20年上半期(4月〜9月)の生乳生産量は、前年同期比0.5%減の402万2千トンとわずかに減少した。これは、北海道が198万トン(同3.0%増)と前年同期を上回って推移したのに対し、都府県は204万1千トン(同3.7%減)と前年を下回る傾向に歯止めがかからないことを反映している。飲用牛乳等では201万9千キロリットルで(同2.3%減)、乳飲料は65万9千キロリットル(同6.5%減)といずれも前年同期を下回って推移している。 一方、乳酸菌飲料は9万9千キロリットル(同4.2%増)と他の飲料が軒並み減少している中、消費者の健康志向の高まりなどを背景に前年同期比をやや上回って推移している。 |
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