2008年第1四半期の飼養頭数は前年同期比6.5%増
米国農務省(USDA)が四半期ごとに発表する豚飼養動向調査によると、2008年第1四半期の豚総飼養頭数(2008年3月1日時点)は、前年同期比6.5%増の6,590万9千頭となった。
豚飼養頭数は2003年から緩やかな増加が続いていたが、2007年後半にかけてその伸び率が拡大し、2007年第3四半期(前年比6.5%増)、第4四半期(同7.2%増)に引き続き、3期連続で6%を上回る高い伸び率となった。
豚総飼養頭数の推移
生産性の向上が飼養頭数の増加を後押し
飼養区分別にみると、肥育豚が5,977万頭と3期連続で前年同期を7%以上上回る高い水準となった。
USDAによると、繁殖雌豚の生産性の向上が飼養頭数の拡大を後押ししているとされており、一腹当たりの産子数は、2007年第2四半期以降9.2を上回る高い水準で推移している。USDAはこの増加をサーコウイルスワクチンの効果によるところが大きいとし、2月の需給予測では、2008年第2四半期以降は9.3頭を上回る水準で推移すると見込んでいる。
一腹当たり産子数見込み
繁殖豚の拡大が鈍化
一方繁殖豚頭数は、2005年12月1日以降9期連続で増加してきたが、2008年3月1日は前期(2007年12月1日)を0.4%下回る613万8千頭となった。肥育豚価格の下落および飼料コストの増大による養豚経営環境の悪化の影響が徐々に出始めているものと考えられる。
豚飼養動向調査結果
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