需給動向 国内

◆鶏 卵◆

鶏卵生産量、4−6月は生産抑制気味


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「鶏卵流通統計」によると、鶏卵の生産量は18年5月から22カ月連続で前年同月を上回って推移してきたが、ここへ来て増加傾向に歯止めがかかり、20年3月から6月まで4カ月連続で前年同月を下回った。これは過去5年間で19年度が最も生産量が多かったことに加え、生産農家における飼料高騰によるコスト削減の取り組みや生産調整を計画的に行っていることが要因と考えられる。

 一方、鶏卵の計画生産について、15年1月から20年6月までの鶏卵生産量と採卵用めすひなえ付け羽数の推移を見てみると、生産量の増減および採卵用めすひなえ付け羽数の増減の幅が縮小してきていることから、生産性の効率化が進んできているものと考えられ、生産者が長期見通しを考慮して計画的に生産調整をしていることがうかがえる(図10)。

図10 鶏卵生産量と採卵用めすひなえ付け羽数の推移


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