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2007/08年度の生乳生産量は、3年連続の減少 |
2007/08年度の生乳生産量は、前年度比3.9%減の920万7千キロリットルデイリーオーストラリア(DA)が発表した最新の生乳生産統計によると、2007/08年度(2007年7月〜2008年6月)の生乳生産量は、前年度から続いた干ばつの影響で、前年度比3.9%減の920万7千キロリットルと3年連続の減少となった。州別にみると、同国の生乳生産の6割以上を占めるビクトリア(VIC)州が同3.4%減、VIC州に次いで多いニューサウスウェールズ(NSW)州が同5.1%減となった。主要酪農地域における減産要因として、昨年度から続いた干ばつの影響によるかんがい用水の利用量の減少や購入飼料価格の高騰などを背景に、酪農家が生産コストを抑えるため乳牛飼養頭数や生乳生産量を減少させたことなどが挙げられる。
州別生乳生産量の推移(7月〜6月)
1戸当たりの経産牛頭数がかなり減少また、豪州農業資源経済局(ABARE)によると、2007/08年度における酪農家1戸当たりの経産牛飼養頭数は、前年度比8.5%減の193頭とかなりの減少が見込まれている。地域別にみると、タスマニア(TAS)州を除く全ての地域で前年度を下回った。特に、VIC州北部およびNSW州南部リベリナ地域では、同21.5%減の164頭と大幅に落ち込んだ。なお、TAS州は、2007年後半に一定の降雨が記録されたため、牛群の再構築が進んだことから、同10.6%増の271頭と見込まれている。 生乳生産量が減少する中、飲用消費は堅調DAによると、2007/08年度における生乳の飲用向けの割合は、生乳生産量の減少にも関わらず、国内の飲用消費が堅調に推移したことから、前年度比1.4ポイント増の23.8%となった。品目別にみると、飲用乳販売数量21億9千万リットルのうち、全体の約半分を占める普通牛乳が同2.2%増、また、全体の約4分の1を占め、普通牛乳に次いで多い部分脱脂乳が同3.7%増となった。部分脱脂乳の販売が増加しているのは、普通牛乳を飲みたいながらも肥満問題などから脂肪分を敬遠する消費者にとって、味覚的に普通牛乳に近い製品に替えた結果といえる。乳製品生産量は、最大で前年度比約14%の減少一方、乳製品に仕向けられる生乳は減少している。2007/08年度における乳製品生産量の対前年度増減率を品目別にみると、バター(バターオイルを含む。)が4.6%減、脱脂粉乳(バターミルクパウダーを含む。)が13.7%減、チーズが2.0%減、全粉乳が4.9%増、ホエイおよび調製ホエイが4.1%減と、全粉乳を除く全ての品目で減少した。
乳製品生産量の推移(7〜6月)
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