需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

平成19年度学校給食用牛乳の供給実績は前年度を0.5%下回る


◇絵でみる需給動向◇


 当機構が公表した「平成19年度学校給食用牛乳供給事業概要」によると、19年度の学校給食用牛乳供給実績数量は384,487キロリットル(前年度比0.5%減)となった。全国の牛乳生産量のうち学校給食用牛乳の供給量が占める比率を見ると、14年度から16年度は10%を下回っていたが、17年度以降上昇し、19年度は10.7%を占めた。(図7)

 供給学校数(2学期)は32,310校(同0.8%減)となり、供給人員(2学期)は、特別支援学校が2.3%増となったものの、全体で10,559,587人となり前年度比0.6%減となった。(図8)

 なお、全国総学校数に対する実施校の割合は、区分別にみると、小学校が95.2%、中学校が84.3%、夜間高校が78.2%、特別支援学校が90.2%となり全体では91.4%となっている。

図7 学校給食用牛乳供給量と牛乳生産量に占める比率の推移

図8 学校給食用牛乳供給人員


7月の生乳生産量、前年同月比1.1%減

 農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年7月の生乳生産量は、北海道が前年同月をやや上回る336,134トン(前年同月比3.3%増)となった一方で、都府県では前年同月をやや下回る332,892トン(同5.2%減)となり、合わせて669,026トン(同1.1%減)となった。都府県の生乳生産量について、地域別に見ると、全地域で前年同月を下回る水準となっており、特に東山が12,105トン(同7.2%減)、近畿が19,268トン(同7.8%減)といずれも前年同月をかなりの程度下回り、沖縄では2,426トン(同10.3%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図9)。配合飼料価格の高騰による経営の圧迫などによる経営農家の減少のほか、梅雨明けの暑さが搾乳量に影響したものとみられ、(社)家畜改良事業団による7月の都府県における1頭1日当たりの平均泌乳量は27.1キログラム(同2.5%減)と前年同月をわずかに下回っている。

図9 都府県 7月の地域別生乳生産量


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