需給動向 国内 |
輸入量、依然として増加傾向 |
財務省「貿易統計」によると、平成20年7月の輸入量は、生鮮・冷蔵が25,636トン(前年同月比28.5%増)、冷凍が46,530トン(同7.7%増)、合計で72,167トン(同14.2%増)となった。特に米国からの輸入が30,135トン(同45.4%増)で、内訳は生鮮・冷蔵が17,892トン(同29.1%増)、冷凍が12,244トン(同78.2%増)と大幅な増加となった(図3、4)。
国産枝肉の卸売価格が高値を維持している中、大手スーパーを中心に割安感のある輸入物を取り扱うケースが増えてきていることが要因の一つとする見方もある。 当機構が公表している推定期末在庫および推定出回り量では、輸入品が在庫量が157,988トン(前年同月比6.5%減)、出回り量が78,173トン(同21.5%増)、国産品は在庫量が22,239トン(同26.9%増)、出回り量が69,158トン(同0.5%減)と、輸入品の在庫が減少し活発に流通していることがうかがえる。 一方、国内については、夏の高値から秋に向けて徐々に価格が落ち着いてくるのが通常だが、今秋は農林水産省の肉豚生産出荷予測によると1,336千頭(同8%増)と昨年度をかなりの程度上回ると予測しており、出荷頭数の増加が価格にどう影響を与えるのか、また輸入量が引き続き高水準で推移するのか、動向が注目される(図5)。 図3 冷蔵豚肉の国別輸入量の推移 図4 冷凍豚肉の国別輸入量の推移 図5 と畜頭数と省令価格の推移 |
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