需給動向 国内 |
鶏肉価格は全般に上昇傾向で推移 |
農林水産省「ブロイラー卸売価格」、総務省「小売物価統計調査」及び(社)日本食鳥協会などが発表している国産及び輸入鶏肉の卸売価格の推移をみてみると、もも肉の東京卸売価格は上昇傾向で推移しており、6月の卸売価格はキログラム当たり738円(前年同月比25.3%高)となっている。またむね肉の東京卸売価格についても平成19年7月以降じり高で推移しており、7月の卸売価格は同342円(同62.1%高)となった。 一方輸入鶏肉については、平成19年8月から平成20年2月は価格が動かず同一水準を保っていたが、平成20年3月以降、価格は国産鶏肉に追随するように上昇傾向にあり、アメリカ産骨付きもも肉は同520円(同56.6%高)、ブラジル産もも肉では同550円(同26.4%高)となった。平成15年当時と比較して最も価格が上昇したのはアメリカ産骨付きもも肉で204円高(64.6%高)、次いでブラジル産もも肉で187円高(同51.5%高)と、輸入鶏肉の価格上昇が見られた。これらの背景には、世界的な穀物価格上昇の影響があるものと考えられる。 図5 国産鶏肉と輸入鶏肉の価格推移 |
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