海外トピックス
EU15カ国でのBSE発生は減少しており、食肉処理される牛およびリスク牛の検査月齢を引き上げてもそれによる摘発頭数の減少は年間数頭との推計欧州食品安全機関(EFSA)は7月17日、2004年5月のEU拡大前の加盟国15カ国※(以下「EU15」という。)における現行のBSEモニタリング制度に係る報告書を公表した。これによると、EU15において毎年1千万頭の牛がBSEの検査を受けているが、年間のBSEの確認件数は、2001年の2,164頭から2007年の149頭に減少しており、食肉処理される牛のBSEの検査月齢を現在の30カ月齢以上から36または48カ月齢以上に引き上げたとしても、それによる摘発頭数の減少はEU15全体で1年当たり1頭未満と考えられ、さらに検査月齢を60、72または84カ月齢以上に引き上げたとしても、EU15全体での摘発頭数の減少は、それぞれ2、4および6頭未満と考えられるとしている。 また、同報告書は、リスク牛(死亡牛、へたり牛など)についても評価を行い、もし、リスク牛の検査月齢を現在の24カ月齢以上から30、36または48カ月齢以上に引き上げたとしても、EU15全体での摘発頭数の減少は1頭未満と考えられ、さらに検査月齢を60カ月齢以上に引き上げたとしてもそれによる摘発頭数の減少は3頭未満であろうとしている。
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