需給動向 国内

◆飼 料◆

平成21年度7月〜9月期の配合飼料供給価格は、約2,800円の値上げ


◇絵でみる需給動向◇


 全国農業協同組合連合会(全農)は平成21年6月19日、平成21年7〜9月期の配合飼料供給価格について、同年4〜6月期に対し、全国全畜種総平均トン当たり約2,800円値上げすると発表した。

 また、商系各社、専門農協も配合飼料価格を値上げすると発表しており、値上げ幅は同期間比で約2,900〜3,000円となっている。

 全農によると、値上げの要因および最近の飼料情勢として、(1)トウモロコシのシカゴ定期は、3月上旬には350セント/ブッシェル台で推移していたが、その後、米国産の作付け遅れへの懸念、期末在庫率見通しが需要拡大により13.18%(6月10日米国農務省発表)に下方修正されたことなどから上昇し、6月は400セント/ブッシェル台で推移した、(2)海上運賃は、昨年秋口以降の世界的な景気後退による船腹需要の減少により下落したが、年明け以降は中国の粗鋼生産の回復による鉄鋼原料輸送の増加や、南米からの穀物輸出の増加により船腹需要が回復し、6月は500ドル/トンを超える水準まで上昇していることに加え、今後も中国向け鉄鋼原料輸送需要に支えられ、堅調に推移すると見込まれる、(3)外国為替について、2月下旬には95円台で推移していたが、日本のGDPの急激な悪化と米国経済の回復期待感からドルが買われ、4月上旬には100円を超える水準まで円安が進んだが、その後米国の景気回復への楽観的な見方が後退したことなどから、6月は96円台となっている−を挙げている。
 


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