生協産直は日本の食の未来を創りつづけていきます |
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日本生活協同組合連合会 常務理事 飯村 彰 |
■ はじめに ■ 生協にとっての「産直」は、消費者と生産者との直接の結びつきの中で、食べ物を作り、豊かな食生活を築こうとするもので、その取り組みには、50年近い歴史があります。 ■ 1.確かな商品をつくる「品質保証」 ■ 近年、流通システムが多層化・複雑化して、食べ物の安全性を確保することが難しくなっていますが、生協の産直では、生産者および流通事業者と一緒に取り組んできたノウハウの蓄積をもとに、確かな商品づくりに取り組んでいます。 ■ 2. 生産者と消費者をつなぐ「産地交流」 ■ 生協産直は、生協組合員と生産者が直接交流できる場を多種多様なかたちで設け、生産者と生協組合員の相互の理解を促進しています。生協組合員が、産地を訪問するイベントや生産者が生協を訪問する交流会だけでなく、生協職員の産直産地での研修も進められています。 ■ 3. 地域内で食と農の循環をつくる 「地産地消」 ■ 多くの生協において、地域内における食と農の循環をつくる試みが進められています。
■ 4. 生産者と共に考え、問題に取り組む 「共生支援」 ■ 生協産直は、生産者と共に進むことを基本とし、励まし合い、問題が生じたら一緒に解決策を考え、ときには買い支え、ときには募金を贈ってきました。 ■ 5. 生き物や自然環境を大切にした 食べ物づくり「環境保全」 ■ 消費者は、農産物生産の過程で使われる農薬や過剰な肥料投与による環境への負荷に対して大きな関心を寄せています。 ■ 6. 日本の水田や食資源を もっと活用する「食料自給」 ■ 飼料用米の取り組みは、水田活用によって耕作放棄対策に資すると同時に、飼料自給率および食料自給率の向上にも貢献します。 ■ おわりに ■私たち生協は、「自立した市民の協同の力で人間らしいくらしの創造と 持続可能な社会の実現」を21世紀の理念に掲げ、これからの社会の変化に対応していくこととしています。食においては、消費者が協同の力で、安全・安心な食品を求め続けることが、持続可能な農業による食品の供給および豊かな食生活の実現へとつながるのではないかと考えており、今後とも、全国の生協が一丸となり、豊かな食生活や社会の実現に向けて活動してまいります。
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