需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

チーズの生産量は8カ月連続で前年比を下回る


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年10月のチーズ生産量は10,475トンと6カ月ぶりに1万トンを上回ったが、前年同月比では8.5%減となり、8カ月連続の前年割れとなった。

 わが国のナチュラルチーズの生産は、外食産業の進展などで、ピザやパスタなどチーズを使った料理が食生活に溶け込み、量販店などがチーズ商品を充実させ多種多様なチーズが入手可能となったことで消費の伸びが期待でき、海外との価格差も比較的小さいことから今後の重要な品目として位置付けられ、大手乳業メーカーは国産のナチュラルチーズの増産を決定し、平成19年11月以降新工場が相次いで稼働し始めた。

 チーズ工場の本格稼働に伴い、チーズ向け生乳処理量は前年を上回って推移し、4月〜10月累計では29万トン(前年同月比25.5%増)となっている(図5)。また、牛乳乳製品統計による直接消費用のナチュラルチーズの生産量は、特に好調に推移している。10月の生産量は、1,919トン(同26.5%増)と21カ月連続で前年同月比を上回り、過去10年間で最も多い生産量であった。

図5 チーズ生産量の対前年同月比

  しかしながら、プロセスチーズを含むチーズ全体の生産量は前年を大きく下回っているが、主にプロセスチーズの原料となる輸入ナチュラルチーズが、原産地価格の高騰から十分な確保が行われていないものと考えられる(平成19年チーズ需給表によるプロセスチーズの国産品の割合は27.1%である)。 

  なお、原料ナチュラルチーズの海外相場は平成21年1月以降、価格の下げが見込まれている。


元のページに戻る