財務省「貿易統計」によると、配合飼料の成分構成の約5割を占めるトウモロコシの平成21年3月の平均輸入価格(以下「CIF価格」という。)は、トン当たり20,933円(前年同月比33.0%安)と3カ月連続で大幅に下回った。これは、トウモロコシのシカゴ定期相場、海上運賃、為替の影響などによると考えられる。一方、20年度のCIF価格は、第3四半期まで高水準で推移したため、前年度を大幅に上回るトン当たり32,892円(前年度比17.9%高)となった。トウモロコシの平成21年3月の輸入量は、前年同月を大幅に下回る921,695トン(前年同月比17.2%減)となり、また、20年度の輸入量は前年度をやや下回る11,619,374トン(前年度比3.1%減)となった(図8)。
図8 飼料用トウモロコシの輸入数量と輸入単価の推移
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このほか、配合飼料を構成するその他の原料について本年3月のCIF価格を見ると、軒並み大幅に下落しており、こうりゃんがトン当たり20,141円(前年同月比36.2%安)、大麦が同14,852円(同68.9%安)、大豆油かすが同40,943円(同17.9%安)となった。一方、20年度の平均輸入価格(CIF)は、トウモロコシと同じく第3四半期まで高水準で推移したため、それぞれ同31,110円(同10.7%高)、同34,555円(同8.7%安)、同49,656円(同17.7%高)となっている。21年3月の輸入量は、それぞれ100,656トン(同55.6%増)、94,373トン(同129.0%増)、146,434トン(同21.5%減)となり、また、20年度の輸入量は、それぞれ1,032,942トン(同12.2%増)、956,975トン(同16.0%減)、1,608,644トン(同8.4%減)となった(図9)。
図9 飼料用こうりゃん、大麦、大豆油かすの輸入数量と輸入単価の推移
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