3カ所の牛肉処理施設を対シンガポール輸出可能施設に認定
AVAによれば、2007年のシンガポールにおける国民一人一年当たりの牛肉の消費量は4.3キログラムと、鶏肉の33.0キログラム、豚肉の20.6キログラムと比較すると少ない。また、シンガポール人の約9%を占めるインド系は宗教上の理由から牛肉を食べず、同じく約14%を占めるマレー系は、ハラル(イスラム法にのっとった処理)でない牛肉は口にしない。 しかし、人口の約75%を占める中国系には、こういった宗教上の制約がない。また、世界同時不況の影響を受けつつも、シンガポール人の食に関する興味、関心は非常に高く、一部の富裕層には、日本や、すでに日本産牛肉輸入が再開された香港で日本産牛肉の味を覚えている者もいるという。さらに、最近日本食レストランが相次いでオープンしており、しゃぶしゃぶや焼肉もよく見られるようになっている。 こうしたことから、関係者の間では、日本産牛肉の品質をもってすれば、ある程度の需要は確実に見込まれるとして、輸入再開への声が高まっていた。 豚肉も一カ所認定 また、日本産豚肉はこれまで原則としてシンガポールへの輸出は認められていなかったが、AVAは、南九州畜産興業株式会社(鹿児島県)を冷凍豚肉の対シンガポール輸出可能施設として認定した。 |
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