需給動向 海外 |
韓国、飼料原料にキャッサバ、DDGsを拡大 |
豊作で値を下げ、飼料向け小麦は増加米国農務省海外農業局(USDA/FAS:Grain:World Markets and Trade(2009年1月))によると、韓国の配合飼料産業では、小麦の飼料向け需要は、世界全体の小麦生産量が記録的となったことによる小麦価格の値下がりにより、トウモロコシよりも相対的に割安感があることから、増加が見込まれている。 その一方で、同国では、安価な飼料原料を求め、先進的で順応性に富む取り組みも行われているとしており、穀物原料に限ることなく、飼料原料としての価値に価格優位性を兼ね備えた代替品があれば、飼料原料のアイテムとして配合飼料に組み入れ、利用拡大を図っていることが指摘されている。 韓国、飼料原料として安価なキャッサバ、DDGsの利用を拡大具体的には、従来のトウモロコシや小麦などを配合飼料原料として利用する一方、キャッサバやDDGsの取扱量が増加している。 タイ、ベトナム、インドネシアなどで豊富に生産されるキャッサバは、EUが主要輸出先でなくなっていることもあり、韓国は、これら近隣諸国からの輸入量を増加させている。また、米国などのバイオ政策により、エタノール生産の副産物として生産されるDDGsについても、その成分含有の価値と価格優位性から、米国、中国などを中心に輸入を拡大している。 経済的に割安である限りキャッサバ、DDGs需要は継続との見方USDAによると、韓国の配合飼料製造業者は、穀物価格の値上がりへの対応策として、安価な飼料原料に対し、素早い動きが見られるとしており、この動きが、キャッサバやDDGsの利用機会の拡大に弾みをつけているとしている。 今後の需要見通しについては、キャッサバやDDGsが価格優位性を持ち合わせている限り、穀物原料の代替品としての拡大が見込まれることが指摘されている。
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