調査・報告

都城における肉用牛産地活性化の動き ─マニュアル子牛とサンシャイン牛舎─

学校法人 二本松学院 学院長 宮崎 昭

大産地での粗飼料多給運動

 都城は宮崎県内一の広さを有する南西部の市である。それに隣接する北諸県郡三股町と合わせて、北諸県地域と称せられる。そこは宮崎県の中で、特に畜産が盛んで、同地域の農業産出額の81%を占める。なかでも肉用牛は畜産産出額の26.9%(平成18年)を占め、特に繁殖が盛んで、繁殖雌牛が約26,000頭飼育される。1戸当たりの繁殖雌牛頭数は11年以降着実に増加し、19年には10頭を越えた。

 子牛出荷頭数は過去20年余り、22,000頭を下回ったことがなく、1戸当たりの年間出荷頭数は昭和60年の3.5頭から、19年の9.0頭へと著しく増加した。とは言っても、この地域の繁殖経営に問題も多い。その主たるものは、担い手の74.8%が60歳以上という高齢化、規模拡大は進むものの相変わらず多い小規模零細経営につきものの生産コスト高と飼料生産基盤の脆弱性などである。

 それを解決するため、この地域を活動拠点とするJA都城では肉用牛関係機関、農協そして生産者が一体となって、10年近く前に3班よりなる和牛生産課題改善研究会を発足させた。1班は子牛飼養管理基準(子牛の飼い方)の策定、2班は大規模和牛生産農家の育成方策とモデル団地構想の策定、3班は子牛検査業務の見直しとバラツキのない子牛上場により市場性を高める方策の検討を研究項目として挙げた。

 その結果、都城地域家畜市場で肥育素牛として、あるいは繁殖用雌牛として求められる子牛は、ただ単に体重が重いものではなく、肥育期に入った後に粗飼料の食い込みが良く、また、肋張りが良く、骨格がしっかりしたものであること、また、高い繁殖成績が残せるものと結論した。

 これを実現するためには、子牛の育成初期段階での飼養管理が重要であるとし、JA都城和牛子牛飼養管理基準表を作成した。その中で子牛に対して濃厚飼料給与量を制限し、粗飼料を多給することを勧めた。JA都城ではこれを「粗飼料多給(マニュアル子牛)運動」と呼んで、地域の子牛生産経営に積極的な参加を呼びかけた。粗飼料の食い込みの良い腹づくりをして肥育段階での食い止まりのない素牛供給を心掛けて、購買者の喜んで求める肥育素牛を提供することにより、ひいては日本一の産地を目指そうという壮大な計画を立てたのであった。

子牛生産を低コスト省力牛舎で

1 マニュアル参加牛とマニュアル子牛

 この運動に参加した繁殖経営農家が、飼養管理基準に示された日齢ステージに応じた粗飼料・濃厚飼料を子牛に給与したことを農協に報告すると「マニュアル参加牛」として子牛市場名簿に明記される。加えて、競りが始まる前に農協担当者が上場されるマニュアル参加牛の胸囲、腹囲、栄養度などを測定する審査によって「マニュアル子牛」を選び出す。

 その選出条件は、(1)粗飼料と濃厚飼料を計量(粗飼料は乾草の場合、雌は3.5キログラム以上、去勢は4.0キログラム以上、ロールラップサイレージで雌は6.0キログラム以上、去勢は7.0キログラム以上)し、飼養管理基準表に沿ってきめ細かい飼養管理をした子牛とする、(2)競り初日で300日齢未満とする、(3)栄養度(ボディコンディションのことで1〜9の9段階で評価、適正範囲は4〜6とされる。)は「6」以下のものとする、である。合格したものはマニュアル子牛と黒字で書かれた黄色のよく目立つ額章を上場時に付けられるので、競りは一段と熱気を帯びる。この子牛は買い手にとって信頼度が高く、平均価格は市場平均より常に高く、16年には9.3万円、19年には7.2万円の価格差を保った。

 マニュアル参加牛は、14年には880頭でマニュアル子牛合格率は47.7%であったが、17年には大幅に増えそれぞれ2,097頭、52.4%となった後、少し減って、19年にはそれぞれ1,882頭、34.7%となった。19年に合格率が低下した理由は、市場で購買者が幾分大き目の子牛を好むようになったことや、改良の結果、子牛の発育そのものが前より早くなったことによる。しかし農協は、もともとマニュアル子牛生産を始めた目的である、無駄な脂肪が付かず、肋張りが良く骨格がしっかりし、さらに第1胃の発達の良いものを育成しようとした基本路線を変更する考えは毛頭ないという。

2 サンシャイン牛舎

 粗飼料多給運動が好評のうちに進む中で、JA都城は肉用牛のさらなる増頭を図るため17年度から農業・食品産業競争力強化支援事業、肉用牛繁殖基盤強化総合対策事業として家畜の管理がしやすい低コスト省力化(サンシャイン)牛舎を3年間に22経営、24棟を建築した。それらは農協が管内における増頭対策の実証モデルとして計画・設置し、繁殖を目指す新規就農者や規模拡大意欲のある繁殖経営にリースするものであった。

 サンシャイン牛舎は(1)これまでの一般的な牛舎に比べ、極力不用な壁や柱を除去し、牛にとってより開放的な空間を作ることで建築費用は40頭飼養規模で14〜16千円/m2程度に抑えられるとともに、飼料給与作業は省力化され、牛舎環境は整備された、(2)屋根の一部に透光性素材であるポリカーボネートを使用し採光を図っていて通気性の良い構造となっているため、牛床の乾燥が進みやすく、牛体は常に美しく保たれ、ふん尿処理作業の頻度は1年1回程度になり、敷料費の節減が実現した、という。この牛舎の利用によって、22戸の経営はすでに繁殖雌牛を約800頭増頭した。増頭できただけでなく、牛にとっては足腰が強くなり、人にとって牛舎管理労働が低減された分、観察に目が行き届き、また自給飼料生産への労働配分が可能となったと喜ぶ声が聞かれる。

マニュアル子牛取り組み事例

1 きめ細かい観察で好成績

 久留雅博氏(44歳)は平成10年に繁殖牛と水稲(4ヘクタール)の複合経営を専業化する以前は農協に勤務していた。その当時、粗飼料多給運動のプロジェクトメンバーであったが生産者に転じた後も農家代表として和牛生産課題改善研究会の1班に所属し続けた。

 労働力は、夫婦と両親の4人で成牛74頭、育成牛12頭、そして経産肥育4頭の飼養規模である。飼料生産については自己所有地と借地を合わせて9.2ヘクタールの採草地を有し、年次によって転作の関係で面積に変動があるが、夏場はトウモロコシを栽培し2回刈りする。冬場はイタリアンライグラスとエンバクを混播する。この地域は天候の関係で良質の乾草が作りにくいので、主としてラップロールサイレージとして利用する。稲ワラは10ヘクタール分入手しているが、車で5分ほどの範囲の水田へ出かけて梱包する。

 牛舎は廃材を利用した低コスト牛舎で、建築費用は5.5千円/m2であった。規模拡大に伴って増改築を行ったがすべて自己資金による。現在牛舎は4棟である。繁殖雌牛の分娩間隔は378日で19年度の子牛出荷頭数は72頭で、そのうちマニュアル子牛は39頭であった。この割合は54%で都城平均の34.7%を大きく上回っていた。

 繁殖雌牛はスタンチョンで飼養し、毎朝稲ワラを給与しながら一頭ずつ全頭を観察するのが日課である。このきめ細かい観察に始まる毎日があってこそマニュアル子牛合格率がこのように高いのであろう。なお、分娩2週間前からつなぎ方式をやめて分娩30〜40日後まで分娩用牛房に入れている。

 子牛は4カ月間自然哺育しているが、子牛が落ち着かず母牛の乳房をしきりにさぐりにいく時は母乳不足であると判断し、初乳製品を与える。生後1か月が経つと通常は制限哺乳に移る。子牛が母乳を飲み終った頃に子牛だけを集団で管理して飼料を食い込ませる。その際、稲ワラとチモシーを混合した乾草を約2cmに細断して食べさせる。

粗飼料をはむ子牛

 離乳後の子牛には、稲ワラとトウモロコシサイレージを混合したものを約30分間に食べ切るように規定量給与する。その後はチモシーとオーツヘイの乾草を混合して飽食させる。濃厚飼料は哺育時は多少軟便気味でも多目に与え、離乳後は基礎濃厚飼料(みやざき子牛)をビールかすと半々に混合して給与する。

2 牛にも人にも細心の気遣い

 子牛は同程度の発育段階のものを群飼するので、牛舎には母牛について哺育中の小さなものから、離乳が近いものまでグループ別にしきられ飼養される。哺乳と別飼いをくり返しているので限られた牛舎内スペースのやりくりは一見複雑そうに見えるが、経営者の目は一頭ずつの健康状態、発育状況を的確にとらえ見分けている。

 牛舎は住宅と隣接してあるので、絶えず牛に目が行き届いているが、経営用地は民家にすっかり囲まれている。当然、臭気は周囲に漂っているが、苦情はこないそうである。その理由を聞くと、牛舎の横に現在エンバクを栽培しているほ場があるが、子供たちが中学校に通っている頃までそこには何も植えず運動場として地域に開放していたという。近隣の子供たちの格好の遊び場が牛舎の横にあったのが良かったのかなとも言う。しかし、住宅地の中での牛飼いであるから、たい肥を運搬する時など道路を汚染しないように水分量に気を付けている。このような気遣いが今どき珍しい民家との共存を実現しているように考えられる。

 この経営者は新しい技術機器の導入にも関心が高い。牛舎には飲用電気温水器が配管され、25℃〜30℃の温水が与えられており、冬場は温かい水が飲め、夏場は外気温より冷たい水が飲めることになる。なお、発情発見のために牛の運動量を測定する牛歩計を付けてパソコンで見る機器がこの地域で普及しはじめているが、家を出れば牛舎という環境下では不要という。

 久留氏は、都城にあって最もレベルの高い繁殖成績を実現した経営者の1人である。観察に重点を置く確かな牛を見る目を身につけた地域の指導的生産者である。自らの経験を広く一般に伝えるため、農政局の増頭戦略会議などの現地検討会で経営内容をつぶさに公開してきた。聞かれたことにはどんなことでも答える姿勢でこれからも情報発信に努めたいとしている。このような指導的役割の生産者がいるこの地域を頼もしく思った。

牛舎横のエンバクほ場(民家が隣接)

サンシャイン牛舎事例

1 後継者を見据えた施設つくりと増頭

 新地通氏(55歳)は、18年度の広域連携等産地競争力強化支援事業に参加した11戸のうちの1つである。前年度は3戸が参加し、JA都城が所有する土地に5棟のサンシャイン牛舎を団地型事業として建設した。しかし、牛舎が離れたところにあるのが不便との声が出たので、18年度からは分散型事業として、既存の牛舎の近くにサンシャイン牛舎を建設することになった。隣接する水田に、18年の償還のリースで、40頭規模の牛舎(実証展示場第8農場)を建設した。分散型で色々な場所に新しい牛舎を作れば、多くの人々の目に留まり普及が進むだろうというのが農協の戦略であった。事実、国道からよく見える第4農場の牛舎には視察がとても多い。

 労働力は、夫婦と二男の3人で、成牛31頭、育成牛8頭の飼養規模である。ここにはもともと25頭規模のスタンチョン牛舎があったが、40頭規模の新しい牛舎を利用することになったのは、二男が3年前から経営に加わったからであった。二男は後継者としての自覚を日に日に強めているので、経営上無理をしないでこれから4、5年かけて自家産子牛のうち、3分の1程度の資質が良いものを自家保留して牛舎を満杯にしたい意向である。

 この二男は、子供の頃から工具のドライバーを離さない工作少年であった。両親は二男が畜産経営に当たる素養があるとは思っていたが、外で仕事がしたいというのでその希望通りにさせていた。彼が初めてボーナスをもらった時、両親は「牛を買え、それが子牛を産んで売れたなら、半分を送金してあげる」と言ったそうである。それが効を奏したのか、送金するまでに二男は経営に加わり、受け取るべき分配金を次の牛の購入資金に充てているという。

 この見事な後継者育てに筆者は感心し、二男には牛飼いが天職のように思えたので、30年余り前にドイツのバイエルン地方で出会った畜産経営者のことを伝えた。彼は名刺に「農夫」という肩書きをつけた誇り高き経営者で、トラクターなど所有する農業機械類について、エンジンの内部は手を付けないが、他はすべて自分の作業場で修理して使っていると言っていたのを思い出して、この二男を励ました。

 飼料生産はほとんどすべてが借地で、年次によって面積に変動があるが、現在飼料畑3ヘクタールで、夏場はトウモロコシ二期作とソルゴーの混播で栽培している。一方、休耕田3.2ヘクタールを利用し、夏場は飼料イネを栽培し、8月末に出穂前の1番草を、その後再生させて11月初めに2番草を刈り、その後はイタリアンライグラスを栽培している。青草として牛に与えるのは野生のカヤだけで、栽培したものはすべてスタックサイロに詰めるか、ラップロールサイレージとする。稲ワラは3.5ヘクタール分入手しているが、有償又はたい肥との交換である。

 この経営では25頭のスタンチョン牛舎を作った時から良質のたい肥生産を心掛けてきた。サンシャイン牛舎を利用することで増頭が進むので鹿児島県からたい肥製造技術に詳しい人に来てもらい講習も受けている。現在、新しい牛舎に26頭の繁殖雌牛を飼養中で、いずれ40頭まで増やす予定であるが、たい肥舎にゆとりがあるので近隣の畜産経営からふん尿を受け入れている。

筆者と新地氏ご一家
スタックサイロ
飼料イネを利用したサイレージ

2 人にも牛にも心地よい牛舎

 この牛舎を利用することになって、当初の24頭から39頭へと問題無く増頭ができた。さらに労働軽減が可能となったので、20年から飼料用イネの作付を1ヘクタール増やした。将来的には繁殖雌牛70頭規模の経営を目指している。

 サンシャイン牛舎内にいるどの牛も美しいのは足元が常に乾いているためである。もちろん、吹き降りの雨にあうと敷料がぬれることもあるし、台風通過後には水たまりができるが敷料を中央に寄せるなどの対応でしのぐとやがて元の乾いた状態に戻る。敷料を検査したことがあり、病原菌は特に見つからず、飼養環境は牛にとってすこぶる良好であるが、夏場に日差しが強くなると高温となるため、屋根に段差をつけて空気抜きができればもっと良かったと思っている。

 繁殖雌牛の平均分娩間隔は410日であったが、昨年の夏場の猛暑で早期流産した3〜4頭が分娩間隔日数の足を引っぱったそうである。19年度の出荷頭数は子牛20頭で、そのうちマニュアル子牛は7頭、率にして35%と都城管内平均であった。サンシャイン牛舎には子牛を入れず、すべて元の牛舎内に収容されている。そこには飲用電気温水設備が備え付けられていて、冬期には外気温が−4℃になっても温水を十分に飲むことができる。子牛はすこぶる健康で離乳後の粗飼料の食い込みも良い。常に一定温度の水を飲むことで第1胃内の環境が良好なのだと推察している。この装置は本体20万円、タンク10万円で電気代が月6千円ほどであるが投資効果は十分と考えている。

 子牛の飼養管理はこの経営でも「粗飼料多給(マニュアル子牛)運動」の取り組み通りで、粗飼料を先に給与し、その後は濃厚飼料を与え、やがて時間が経ってから再び粗飼料を好きなだけ子牛に食べさせるのがコツという。繁殖雌牛の発情発見のために牛歩計を付けたのは、当初、県家畜改良事業団のデータとりを3年間続けるためであった。このデータのグラフを見ると発情がいつくるかが即座に判定できるという。新地氏の住宅は牛舎から車で5分余りかかる国道沿いにあるので、牛の観察にいくぶん不利がある分をこの機器が助けている。

サンシャイン牛舎外観
日光が差し込むサンシャイン牛舎内部
マニュアル子牛への取り組みも記載
歩数計を装着する繁殖雌牛

日本一の産地を目指す心意気

 JA都城のホームページには「肥育農家が飼いやすい子牛を生産して日本一の産地にしよう!」という見出しで、次のようなことが書いてある。「年間約22,000頭の子牛が市場に上場され、このうち去勢牛と5割以上の雌子牛が肥育素牛として販売されています。肥育農家にとっては子牛の段階で、どれだけの粗飼料を食い込んだかが増体と肉質に影響するため、市場出荷までの飼養管理がとても重要です。JA都城では子牛の能力を充分に発揮させるために粗飼料多給運動に取り組み、一定以上の粗飼料を食い込んだ、肥育農家が求める肋張りが良く骨格のしっかりした子牛にマニュアル子牛の額章を与え、安心して飼える子牛の生産を目指しています。」

 それに続いて、マニュアル子牛の取り組みと実績が示され、マニュアル子牛の価格が全国平均とほぼ同じ水準で推移する都城市場の子牛価格より常に大幅に高いことは肥育経営がいかに熱い眼差しを注いでいるか、また、繁殖経営が余分な脂肪がついていない子牛にいかにその後の高繁殖性を期待しているかが理解できる。

 かつてわが国の子牛市場で子牛の肥り過ぎが問題となった時代が長く続いた。小規模零細経営では子牛1頭当たりの収入が多いことを願い、かつては過肥とさえ思える体重の重い子牛を出荷することもあった。極端な場合、去勢子牛に濃厚飼料多給による尿石症の前兆さえ見られた。このようなものはさすがに買い控えられたが、肥育経営も上場時に子牛の体重が重いことは、子牛のもつ潜在的な肥育能力を示すなどと言って買い求めるのであった。

 その結果、肥育経営に入った子牛を数か月間飼い直しをして体を絞るのが当り前になり、この期間の飼養管理費が肥育牛生産費に上乗せされた。この傾向はなかなか改めることができず、必要悪のように受けとめられていた中で、子牛生産が特に活発なこの地域でJA都城と多くの関係機関、そして生産者が一緒に力を合わせ、この状況を「どげんかせんといかん」と、「粗飼料多給(マニュアル子牛)運動」を始めたのは意義深いことであった。個々の零細経営ではなかなか改めにくいことを根本的に改めようとした点は日本一の産地を目指すJA都城だからこそのことである。これによって都城から日本の繁殖経営を変える動きとなることを期待したい。

 JA都城は、17年度にリースする新しい牛舎を設計する時、偶然に16年12月に(社)全国肉用牛振興基金協会「びーふキャトル」創刊号の中で、「魅力ある畜産(黒毛和牛)のまちづくり」として鹿児島県末吉町を紹介した中にドーム牛舎の記事を知った。末吉町なら都城から車で30分ほどであり、すぐに見に行き、それを参考にしながら牛舎を作ることになった。農協職員の1人がサンシャイン牛舎とネーミングしたが、南国の太陽に恵まれたこの地にふさわしいと評判が良い。他所に参考にすべき施設があると知ればすぐに飛んでいく行動力、また良いと思えば直ちにとり入れ改良しながら普及させる姿勢はとても立派である。

 優れた農協傘下に優れた経営者が居られ産地が発展することのすばらしさを知ったことも今回の調査の収穫の一つであった。

 本調査を実施するに当たりJA都城山崎光郎氏、宮崎県畜産協会河野俊二氏に特にお世話いただいた。ここに深甚の謝意を表したい。


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