2008年の世界の牛肉生産量は、6488万トン(枝肉換算ベースFAO Food outlook preview、2009年6月)となっている。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1216万トン、前年比0.6%)、EU(810万トン、同▲1.1%)などの先進国のほかに、ブラジル(902万トン、同▲3.0%)、中国(610万トン、同▲0.6%)、アルゼンチン(315万トン、同▲4.5%)、インド(247万トン、同2.4%)といった新興国である。牛肉消費量は、世界最大の消費国、輸入国である米国のほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などが増加しており、米国とBRICsで全世界の消費量の約5割を占めている。また、牛肉輸出量の地域別では、最大の輸出国であるブラジル(180万トン、同▲17.7%)をはじめ、米国および日本への輸出割合が高い豪州(141万トン、同0.5%)やニュージーランド(53万トン、同7.5%)のオセアニア地域で高いシェアとなっており、この3カ国で全輸出量の約5割を占めている。
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