需給動向 国内

◆鶏 卵◆

入荷量(東京)減少する中、価格は堅調


◇絵でみる需給動向◇


 全農「畜産販売部情報」によると、22年9月の鶏卵卸売価格(東京・M)は、キログラム当たり193円(前年同月比3.0%高)、また、速報値によると、10月は同197円(同7.0%高)となり、7カ月連続で前年を上回り、堅調に推移している(図5)。

図5 鶏卵卸売価格(東京・M)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」

 一方、農林水産省「鶏卵市況情報」によると、22年9月の鶏卵入荷量(東京)は、8,651トン(同1.2%増)となった。また、速報値によると、10月は8,421トン(同6.0%減)と、生産者による計画生産に加え、猛暑による採卵鶏の産卵率の低下などから、前年比では上回っているものの、数量では9月以降、減少傾向で推移している。

 注)入荷量とは、鶏卵市場(鶏卵荷受会社をいい、東京は3社対象)が産地の生産者、集出荷団体業者等から入荷した量

 農林水産省が22年6月に実施した生産意向調査では、増産意向の総羽数は250万羽、減産意向の総羽数は70万羽で、総計180万羽の飼養増が見込まれるとの結果が公表されている。しかしながら、クリスマスなどの年末需要を前に、増体不良による小玉中心の入荷や入荷量の減少、市場では依然としてひっ迫感による相場高となっている(図6)

図6 鶏卵入荷量(東京)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」

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